TLで流れてきた。
乙女ゲーは「ヒロインが大量のイケメンにチヤホヤされるもの」というイメージが強いと思うが実は「めんどくさいイケメンをヒロインが介護したりカウンセリングしたり更生させたりする」系の方が多かったりする。ので、病棟じゃないけど病棟ぽいゲームはある…!
— 新しきOC-MAN (@tori7810) 2015, 2月 19
お世話する系、ていうのはあるんだろうなあ、て。世話女房って言葉が世の中にはあるくらいだから。
ゲームはしないけど、女性向けの男女恋愛物のR18のネット小説みると、この傾向はみられるので。
とはいえ、べつに男女の別というより、ある特定の距離にある二人の関係において「めんどうをみる、みられる」ていうのは、わたし、キライじゃないというか、わりと好きかもしれない(お察しのとおり、わたしはひとの面倒みるひとじゃないですけどねw)。
あれだよね、男性キャラの言葉だと「ほっとけない」!
ほっとけない、を聞くと、出たーーーーーーっておもうよねw いや、好きですが。好きです、くりかえしますが「ほっとけない」て凄くイイ口説き文句というか告白だとおもう。悪くないよね。
かわいそうたあほれたてことよ、だっけ? まさにアレだよ、あれ。
(個人的にはつきまとわれるのはうざったいのでほっとかれたほうがいいです、わたしさびしがり屋じゃないので。でもチョーゼツ甘ったれではあるので、じぶんでもその配分がむずかしいw OL時代、会社の先輩(素敵美人さん)に、磯崎さん、全然さびしがり屋じゃないくせにその甘ったれ度はどうなの? と叱られてキモチヨカッタので、たぶん、たまにツッコミ入れられると嬉しいんだとおもいます)
とかいう自分語りはおいてw
ラブストーリーだとお互いの傷や弱点その他を、相手の努力や美点や行動言葉その他の何かによって労わられたり慰められたり、相手の窮地を救ったりするってのがやっぱり快感ですからねええええ、ただ片方だけしか救われないと、または両方がラストで人間的に何か変化しないと、おはなしとしては失敗だよね、エンタメ系やビルドゥングス系のラブストーリーであるなら(現実はこう上手くは行きませんw)。
それが極端で恒常的な「設定」になると「共依存」みたいな感じになる。
でも、
依存とか偏愛とかって避けるひとがいるのはもちろんわかるけど、お互いがそれでよければ別に構わないんじゃない、とかおもう程度には人間なんてものはたいていヨワイ生き物さ、てふんぞりかえってるのがわたしですよ、正しさとか清潔さとかわたしの人生にはいらないし、じっさい役に立たないし、たいてい悪いことのほうがキモチイイし、醜悪でも快楽により近いほうのものが好きです。
わたくし磯崎愛の最愛の作家のひとり、というか生きているひとのなかではこのひとが一番。
愛――人がひとりで食べられ、動けるようになったとたんに生じる愛――、この無力感と飢えともっとも極端な依存心から生まれる感情など捨てたほうがいいのだ。
— キニャール (@PQuignard_Bot) 2015, 2月 17
といって捨てられないんだよ。
また会いたい、すぐにあの肉体に会いたい、それに身を委ねたいという欲望、誰でもいいから自分以外の人に依存したいという抑えきれない病的な意志、そのそばにいたい、それに従属したい、それを従属させたいという獰猛な飢渇だった。
— キニャール (@PQuignard_Bot) 2015, 2月 16
キニャールのこういうかっこつけなさ、おそろしく淫らで残酷で美しい文章を書きながらこう言ってのける身の蓋もないところが凄く好き。
私にとって人に好かれることとは、自分のぎこちなさから一種の魅力を引きだそうと懸命に、また滑稽に努力することであり、少なくともそれによって人の寛容と同情を得ようとすることにほかならない。この方法は必ずうまくいくように思えた。
— キニャール (@PQuignard_Bot) 2015, 2月 5
こういうの、心情的に理解できる、て言いたくなることない?
この愛の発見に、私は愕然とした。「やれやれ」と言いつつ、私は力なく立ち上がろうとした。「またもや、人に支配されるわけだ!」私は幸福であり、どうしようもなく惨めだった。
— キニャール (@PQuignard_Bot) 2015, 2月 16
こういうの、とかね!!!
あ、あと、
一匹の猫、それは呼吸する暖かい重みだ、不意に体の上にやってきて、体の上にのしかかり、自分がそこにいることを忘れていたときに、やっぱりそこにいることを気づかせてくれる重みなのだ。いつか誰かが私のためにそんな気遣いを示してくれるだろうか。私をごみ捨て場に置いてくれるのは誰だろう。
— キニャール (@PQuignard_Bot) 2015, 2月 7
キニャールは猫派。
重み、そう「重み」というののはなしは、ここでした。
「パスカル・キニャール—文学の東方(オリエント)」にいってきたよ♪ - がらくた銀河
それはともかく、
これ、犬はこういうことするなあ。
犬は、あたたかくて触ってるときもちがよくて優しいねえ。
とかいってると、また編集S氏に「磯崎さん、いきものでは犬しか愛してないんですか」とかいって呆れられるというか同情されるのでこのくらいにしておこう。(めだかも好きです、でも愛してはいない。二年くらいで死んじゃうので愛してるとツライ)
うえのツイート、これ、だったかな?(違ったら教えてくださいまし)
キニャールは「愛の作家」だなあ、と個人的にもおもってる。
愛の、てなんだって言われたら困るんだけど、でも、愛の。
いま、「恋愛」ってもう馬鹿にされて、というか古臭いものっておもわれてるんだろうなって悲しくなることがあるんだけど、
たしかに奢侈品みたいなもんだし、誰もが手に入るシロモノじゃないし、
基本「災厄」でしかないんだけど、
でも、
わたし、大好きだなああ。
なんてことを思いながらいつも小説かいてるのだまる。