がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

歓びの野をつづれ織る

歓びの野をつづれ織る15 ゾイゼ宰相のモデル――『中世の秋』に登場するニコラ・ロラン

歓びの野は死の色すnovel18.syosetu.com その旨を、ゾイゼ宰相自ら足を運んで伝えてきた。 ゾイゼはぞろぞろ共を引き連れて歩くことを良しとせず、そういうときはそこらの神官職ほどの身軽さでやってきた。逆にいえば、ゾイゼ宰相が威儀を正してこないときは…

歓びの野をつづれ織る14 地下への憧れ、ロワール地方の洞窟住居のことなど

歓びの野は死の色すnovel18.syosetu.com ここ毎日かくのが大変だと気がつきましたわたしです。愚痴ってすみませんw今日は、このへんとかロワール地方の魅力 <洞窟住居> - 晴れのち曇り、時々パリ ロワール地方の魅力 <洞窟住居> - 晴れのち曇り、時々パ…

歓びの野をつづれ織る13 西欧の肖像画の流れについてなど

歓びの野は死の色すnovel18.syosetu.com ピクシブのほうで評価やブックマークしていただきましてどうもありがとうございます。ひっそりここで御礼申し上げます。 [R-18]「ある名詞を巡る三つの物語」/「磯崎愛」の小説 [pixiv]www.pixiv.net 今日もまたぼん…

歓びの野をつづれ織る12 爵位順で偉さが決まるわけじゃない難しさとか紋章とか

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 外伝をひとつアップしてきたのですがすでに読まれてるかたも多いかなあと。 さて、今日は爵位とか。 よく知られているように「公、侯、伯、子、男爵」というのは明治期の日本に輸入されたもので、…

歓びの野をつづれ織る11 騎士と剣

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 今日は、ルネの妻であったひとが刺繍していた武勲詩の元ネタのはなしをちょぴっと ローランの歌 - Wikipedia フランス最古の叙事詩、シャルルマーニュのこの伝説は、ことにロンスボーの大敗におけ…

歓びの野をつづれ織る10 鐘の音がふってくる場所

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 今日は黒死病のはなしを。じゃなくて鐘について、だ。というか、資料は色々あるのでどうでもよくて(え? ドゥームズデイ・ブック(上) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-4) (ハヤカワ文庫SF) 作者: コニー・…

歓びの野をつづれ織る9  ご領主さまの一人歩きについてなど

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ kakuyomu.jp 今日はこう、なんていうか、ぼんやりとしたはなしをw(いつもぼんやりしてるとかいわないでください><)。 王様のイメージについて、なんかこう、おつきがいっぱいいて、ひとりでは…

歓びの野をつづれ織る8――ブルゴーニュ公国ディジョンのことなど

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 主人公エリス姫のモデルその三はもっとあとでおはなししたほうが都合上よさそうなので今日はなんのはなしをしよう? うーん、オルフェ殿下が出てきたから、じゃあエリゼ公国の首都のモデルとなった…

歓びの野をつづれ織る7 王妃マルゴ、そしてカトリーヌ・ド・メディシス

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 今日は、このおはなしの主人公・男装の女公爵エリス姫のモデルのお話し其の二。 王妃マルゴことマルグリット・ド・ヴァロワは、カトリーヌ・ド・メディシスの娘です。 マルグリット・ド・ヴァロワ(…

歓びの野をつづれ織る6 エリス姫のモデル――ルネサンス時代の高級娼婦

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ ☆やブクマ、はたまたツイッターでのRTやお気に入りいただいております。ありがとうございます。嬉しいです。 今日は前ふりしてたとおり、このおはなしの主人公である男装の女公爵エリスの帝都での…

歓びの野をつづれ織る5 臣従礼にオマージュとルビをふる

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ えーと、難しい漢字を使わないように気を付けてるつもりですが、 あと外来語なんかでルビふったほうがいいのは教えていただけるとうれしいです! ファンタジーってそのへんの勘所でセンス出るよね…

歓びの野をつづれ織る4 葡萄畑の争奪戦――ブルゴーニュ公国のことなど、あと鷗外とか

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ このおはなしの舞台は現実のフランス・イタリア等がモデルであることはすでに述べてあるかとおもいます。くりかえされる《黄金なす丘》(ルネのお城のある土地ね)という地名はもちろん、エリゼ公…

歓びの野をつづれ織る3 シュヴァリエ・デオンに憧れて―異性装の登場人物が多いことなど

歓びの野は死の色すnovel18.syosetu.com このおはなしは、 男装の女公爵(エリス:周囲にブーイングされてるなう)に始まり、女戦士の姫君(アレクサンドラ:アマゾンて伝説じゃなかったんだ!? と驚かれてるなう)とか眠れる騎士(これはあとでね、眠り姫…

歓びの野をつづれ織る2  原典訳や映画のある有り難さ

歓びの野は死の色すnovel18.syosetu.com kakuyomu.jp そういえば、またあとでおはなしすることがあるとおもいますが、 塩野さんのこの本がやっぱりこのおはなしの最大のインスパイア元だろうなあと。 ルネサンスの女たち (新潮文庫) 作者: 塩野七生 出版社/…

歓びの野をつづれ織る1  ごあいさつ

なんか新しいことを始めたいとかおもってるんだけど、身体はまだ動かないし(昨日ちょっと車の通る道も歩いてきたけど途中で雨ふって帰ってきちゃった、やっぱり車の走ってる道歩くのは怖いしグッタリする、今日は雨がふったりやんだりなので歩くのやめた)…