小咄がけっこうむつかしい><
今週末更新できなかったらごめんなさいです~(涙)。
アルファポリス第1回BL小説大賞 参加作品
http://www.alphapolis.co.jp/contPrize/index/4/1/
投票した方にもプレゼントがありますので、どうぞ奮ってのご参加を☆
そして、拙作はこちらです。
『夢のように、おりてくるもの』
http://novel18.syosetu.com/n1558bq/ (PDFにしたり文字の大きさを変えて読むことができます)
えっと、「重み」というのをなくすために小咄として軽いものを書いているのだが、つまり今後もっと重くすることができるように(もちろん、ここで頭にあるのはカルヴィーノ様の挙げた例の「軽さ」で、「重み」という言葉自体はジュネのものがいっとうはじめに浮かぶのだけど、もともとわたしの好むものなんだろうな、と)。
たんに小説の「材料」を「腑分け」するというだけではなく、腑分けしたものをいくつか省いて再構成し、なおかつひとつ次元を落とす、みたいな感じのことを試してるんだけど、上手くいってるかどうかは非常にアヤシイ(あやしいなw)。が、もうしばらく続けるとあるていどコツというか「感覚」が身に着くかなあ、と期待している。
ついでに、このやり方をすると、いっこのはなしが軽くみっつくらいにすぐ分かれる。
そこにあった「重み」というのは、わたしのなかにあっては、言葉とイメージ、出来事と心理を繋ぐ引力とでもいうものをばらしまくってるのだが、なかなかバラケナイしばらけると違うカタチが起ちあがるし、なんともむずかしい。
『夢のように、おりてくるもの』というはなしでこれをヤルのはちょっと失敗だったかな、というか、逆に紐帯が強いから効果も目に見えやすくて練習にはいいのかなあ、どうなんだろう、うーん、というふうに頭を捻ってるところです。
まあ、それはともかく伴走メモです。
今日は、わたしを断章形式へと「走らせる」きっかけとなったキニャール作品についてなど。
20が、すすまなさすぎる
辛い
めも
「現代フランス小説における消失の形象(Figures de la disparition dans le roman contemporain)についてお話しいただきました。痕跡を残すこととは逆の、消滅するという欲望。社会に対して個人の抵抗を示す最後の手段が消滅 なのではないか。第二次世界大戦中の集団殺戮の記憶と抗いがたく結びつきながらも、作家と読者、双方を魅了しつづけるパラドクサルな形象として、現代にお ける消滅の形象の特徴が指摘されました。」
「証言者、証人の不在というオブセッション。」
「ラバテ氏は、社会による管理を逃れるための消 失点としての消滅という視点から、ジョルジョ・アガンベンの「装置[ディスポジティフ]とは何か ?」の議論に付け足すべき点として、すべての主体化のプロセスには、脱主体化が内包されていることを論じました。また、それゆえに消滅とは、現代小説最大 の魅力でありながらも、それは誤った不完全な解決策でしかないこと、現代社会は新たな主体化の方法を見出さなくてはならないことが強調されました。」
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2010/06/figures-de-la-disparition-dans/
「個 人は水面で持ち上がる波に似ている。そこから完全に離脱することはできない、しかも、結束する大衆のなかでたちまち転げ、呑みこまれる。それはつねに自分 を運ぶ潮のあらがえない動きのなかで転げる。それなのになぜ、何度も何度も身を持ち上げなければならないのだろう?」
「この海には岸辺がない。 すべてが呑みこまれる。 なおも水面に顔を出す魚。 死なないための一呼吸。 呼吸、つまり読書。」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/299884001954836961
「ラ トロは理(ラティオ)と情(アフェクトゥス)はたがいに切り離すことができないと言い――正確を期すると《in ratione habere aliquem locum affectus》〔理にはその一部に情念が含まれている〕――また、理が先走ってしまったため、情はそれにぶらさがっているとも言い、最終的には「理に かなった思考はおそらく、より情の深いものから作られたものだ」とも言った。」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/189925920601547430
文庫になったので読み返さなきゃと何度いってるんだわたしはw

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