逃げたようで、いちばん深いところへ突っ込んだ気がする
- 作者: Jean Genet
- 出版社/メーカー: Editions Flammarion
- 発売日: 1998/12/31
- メディア: マスマーケット
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- 作者: ジャン・ジュネ,鵜飼哲,海老坂武
- 出版社/メーカー: 人文書院
- 発売日: 1994/03/15
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から逃れ、
へと。
「中東革命」などという言葉が耳を離れない日々に、敢えてジュネの最後の書に挑むのはわたしには負荷がかかりすぎた。もとい、フランス語がキツイという単純なストレスもある(笑)。
といいながら、フランス語よめるひとのために、これもはっておく。わたしは読んでない。読むかもしれないが、今はいい。後のために。わたしだけでなく、これを読みたかったと願うひとがいるであろうことを予感して。
Jean Genet · Violence et brutalité
http://etoilerouge.chez-alice.fr/docrevinter/allemagne9.html
とはいえ「断章」という形式、その美意識、「語り」の感覚、「傷」、官能、唇、震え、そのほか言語とイマージュ(当然ここにあるべき「音楽」という語を示さないのは、たんなるわたしの僻目である)についてのありとあらゆる考察においては、慎ましやかに口を閉じ、ただこの世界へと開かれたテクストを目で追う以外いまのわたしにできることはない。