本当にありがたいことに、このところ毎日1000を軽く超えるアクセス(最高1569!)があってとっても嬉しいです! どうもありがとうございます~~~!!
思いついて、「小咄」更新してるのが大きいのかな?
掌編じゃなくて小咄なのだ。
たぶん、ワカルひとにはわたしが何をやろうとしてるのか、その助走なのかはご理解いただいてるかもですが、うん。
今回のは「小咄」枠です、ハイ。ちゃんとなってるかどうかは別にしてw(をいっ!)
アルファポリス第1回BL小説大賞 参加作品
http://www.alphapolis.co.jp/contPrize/index/4/1/
投票した方にもプレゼントがありますので、どうぞ奮ってのご参加を☆
そして、拙作はこちらです。
『夢のように、おりてくるもの』
http://novel18.syosetu.com/n1558bq/ (PDFにしたり文字の大きさを変えて読むことができます)
そういえば、
こんかいの連載のはじめのほうに出てきた街
あそこはすっかりわたしにとっては「死者の街」になってしまったなあ
あー、キシュが読みたい
キシュの、『死者の百科事典』が
というか、キシュの例の三部作も読み返したい あとパヴィチも パヴィチも!!(パヴィチってもっと訳されないのかしら訳されないのかしら!?) よくわけかわからないけど年末になるとあのへんが喉の渇きみたいに襲ってくる
キシュとパヴィチは何度もあちこちでご紹介してますが、とりあえずキシュからいきましょか。
(文庫買いましたよ!!!!!)
- 作者: ダニロキシュ,Danilo Ki〓@7AAD@s,山崎佳代子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/02
- メディア: 単行本
- クリック: 20回
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初読時は、ハマりすぎて圧倒されて号泣した。
それから、なんでこういうふうにかけないんだろう、これだけのものが書けるにはいったいどういう「経験」をしてきたのだろうとも考えた。
まだ言葉にならないというか、ならないから、『夢のように、おりてくるもの』みたいな小説を書いた、という気持ちもある。
何かを語ること、記録すること、事実、現実、夢想すること、カタチにすること、社会、世界、誰かひとりの一度きりの生、そして死、そういったものごとの絡み具合、絡まり具合、というのか。
けっしてとっつきやすいとは言えない。なにしろプルーストとジョイスの後にしか書かれなかったであろうという作品。でも大好き。
わたしは、こういう書き方を選ぶひとが好きだし、何故こう書かれるのかについては、自分なりには「理解」していると思うのだ。どうやったらこう書けるのか、というのはちっともワカラナクトモ。(わかったらそうとうなものだよ、うん)
文庫!
犬好きなかたは、ハンカチ数枚もってお臨みください!!!
少年と犬ものというのはなんかもう、鉄板すぎて鉄板すぎて、他にも名作たくさんあるけど、いやもう、ね・・・。
庭、灰/見えない都市 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2)
- 作者: イタロ・カルヴィーノ,ダニロ・キシュ,米川良夫,山崎佳代子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/09/11
- メディア: 単行本
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カルヴィーノ様とセット。
東欧の作家の翻訳はなんていうかもう日本語が、「日本語」そのものが素晴らしく美しい! 訳者様に惚れているところもあるんだろうなあ、と。
美しい日本語大好きです。
そして、 パヴィチ。
- 作者: ミロラドパヴィチ,Milorad Pavic,工藤幸雄
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1993/05
- メディア: 単行本
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- 作者: ミロラドパヴィチ,Milorad Pavic,工藤幸雄
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1993/05
- メディア: 単行本
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パヴィチでいえば、これが一番有名かな?
タイトルを見ただけで、わたしがどれほど影響下にあるか、おわかりのことと思いますw
ハザール事典 女性版 (夢の狩人たちの物語) (創元ライブラリ)
- 作者: ミロラド・パヴィチ,工藤幸雄
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: 文庫
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ハザール事典 男性版 (夢の狩人たちの物語) (創元ライブラリ)
- 作者: ミロラド・パヴィチ,工藤幸雄
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: 文庫
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風の裏側―ヘーローとレアンドロスの物語 (海外文学セレクション)
- 作者: ミロラドパヴィチ,Milorad Pavi´c,青木純子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1995/02
- メディア: 単行本
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ダンテネタでもあるのですよ、ええ。
パヴィチは、小説の凝った仕掛け好きなひとにはタマランとおもう。ミステリ好きさんとかも読むと面白いんじゃないかなあ?
なんだっけ、これ、とか好きなひとは好きなんじゃまいか?(たしか「消える短編小説」、持ってたけど実家だな)
- 作者: ミロラドパヴィッチ,Milorad Pavic,三谷惠子
- 出版社/メーカー: 松籟社
- 発売日: 2009/05
- メディア: 単行本
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「私はずっと前から、不可逆的芸術である文学を、可逆的なものにしたいと願っていました。」というパヴィッチが採用する ようになったのは、「非線状的な語り」のスタイル。そこで作家が用意するのは、一見ばらばらのテクスト。それを前にして読者は、テクスト間に張られたリン クを追いつつ、一つの物語を完成させることを求められる─
パヴィッチはこうも言っています。「私は、作品の完成に果たす読者の役割と責任を増やすことで、小説の読み方を変えよ うとして来ました。プロットや物語の展開の仕方、どこで読み始め、どこで読み終わるか、主人公たちの運命といったことさえ、私は読者の選択にゆだねたので す」
松籟社さんの東欧関連のご本大好きです。という呟きをいきなりw キシュについて書かれた『境界の作家ダニロ・キシュ』も読まんとならんのですが、今はそれをおいて。
今回、ことに第三部は積極的に断章形式を採用し、まあどうにかこうにか自分なりにはそれが使いこなせるようになったと考えていて、どうしてそういう方式をとったのかは第三部タイトルが「夢の花綵(はなづな)」だからです。
主役たちふたりだけでなくその周囲の人間関係も含んだ大きな物語、第二部が終わってから12年という月日がたっていると設定された「夢うつつ夢うつつ」、またその12年の間に起きたことをつらつら書きとどめた掌編たち、そして、過去に遡った「視界樹の枝先を揺らす」等をまとめあげるのに、断章以外の形式を選ぶのは難しかった、という理由もあります。なるたけ、言語の線上性と時間の流れを示す過去から未来といった一方向性、また名前のない土地の移動といった時空間描写のなかで自由に、できたら効率的に、さらには印象的に語りたい、となると、これが出来るのは断章形式だろうな、と(成功してるかどうかはともかくw それから、これ以上詳しくはなすとジュネについても語らないといけないので今日は割愛)。
パヴィチのように「運命」まで読者に委ねることはありませんでしたが(このはなしは構造上「英雄神話」を踏襲してるし、パヴィチのように凄いことなどこのわたしができやしない><)、たんに「外伝としての語り、懐古としての物語」というのではなく、「連なり」といったものを意識してもらえていたら、それはとても嬉しいです。