アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソール―写実と幻想の系譜―
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/20120414_130813.html
http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2012/special/jamesensor.html
いってきたよん♪
アンソール、実はこんなにたくさん見るの初めて
もちろん何枚かは色んな場所でみてるんだけど、正体というか全体像がぜんぜん掴めないまま
モノグラフとかも見てないし、ほとんどなんにも知識ゼロ、て感じで突撃!
それでもって、
今回ようやくにしてわたしが気になってた理由わかった! て感じでした
もちろん、ラファティの『地球礁』の表紙につかわれてる《陰謀》目当てでもあったんですが
- 作者: R.A.ラファティ,R.A. Lafferty,柳下毅一郎
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
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今回の展覧会の展示の仕方は、アンソールを理解するうえでとてもいい試みだと思いました
わかりやすかったです
そして、わたしの個人的な気がかりについて、
わりと好き嫌いがハッキリしててその理由をじぶんでちゃんと理解して納得してるときもあるけど、今回なにがどうなってどう気になるのかがぼんやりしてまして
自分の好きな画家の好きな(尊敬する・影響を受けた)画家も自分の好きな画家、ていう系譜があるじゃないですか?(わたしはそうなんですよ) そういうのが絵を見た瞬間に「あ、あの画家のあの絵だ!」て伝わる瞬間が好き、だったりします
けど、
アンソールはわたしの情報量が少なすぎるのと(たぶん両手も見たことなかった)、なんかちょっと怖いようなところもあって近づき難いから図版、モノグラフとか探してみようって気にもなれなくて(図版から入るの、なんか、気になってひっかかるときはイヤなんですよ、突撃しちゃったほうがすっきりするので)、
写実的なクールベ、そして印象派あたりは時代とその絵を見たらまあ予想がつくし、
シノワズリ・ジャポニスムのへんも、絵のなかに見つけられるし、
ひかりに対しての感受性とかも、うん、それはわかる、そこも好き、
さらにブリューゲルやレンブラント、ルーベンス等も土地柄それはそうでしょうって思ってましたが、
アントワーヌ・ヴァト―の名前があったところで腑に落ちた ああ、ここか、と
それこそ、《シテール島への(からの?)船出》を思わせる絵の前で、
ああ、ここだ、ここ、ここ! わたしがなんかわからなくてでも気になったのここ、みたいな
と書いて、いまルーヴルの見に行ったら、なるほど、
《シテール島の巡礼》
昔は「への、からの」て言ってたよなあ、などと思いつつ
なんとなしに「気取り」のあるところというのか、仮面や幻想というのはわたし、実は「雅宴画・フェート・ギャラント」に隣接してるものだと思ってるのです(で、わたしはそういうのが大好きなんですなw ちなみに三島の好きな画家ですよ、アントワーヌ・ヴァト―)
あ、それと、
この展覧会はアンソールすきーなひとだけでなく、北方絵画、フランドル絵画に興味のあるかたには絶賛お勧め☆
そして、今回ばかりはイヤホンガイドを是非!
いつもわたし使わないんですけど、アンソールが作曲した曲(二曲)が聴けますよv
明るく晴れた空が綺麗すぎてなんでかわからないけど見あげてるとチョットさびしくなるような、そんな感じの曲でした♪(「オステンド・ロータリー・クラブのマーチ」)
後半生は絵画よりもオペラ方面に興味をもっていたそうで、うん、そうだろうな、と
東京は11日までです、お早めに♪