今月末までなの忘れてて慌てていってきたよー!
(膝まわりがガクガクしてますw 帰りの電車座れなかった><)
出品作品の多くはチェント市立絵画館からお借りします。実はチェントは2012年5月に地震に襲われ、大きな被害を受けました。絵画館はいまもって閉館したままで、復旧のめども立っていません。本展は震災復興事業でもあり、収益の一部は絵画館の復興に充てられます
というわけで、なかなか一度に見られるような画家ではないので、がんばっていってきました!
バロック美術てそうそう日本じゃ見られないし、なにしろ絵が大きいし!!!
(天井高くて部屋自体が広くないと見栄えしないのよ、ほんとに。お城や宮殿やおっきな聖堂で見ると映えるよ~ん!)
わたしはベルニーニ大好きで、でもバロック絵画についてはたぶんそんなに触手が動くほうではなくて。ルネサンス美術オタクなので、基本的には「閉じた」絵画のほうが好きですし、とはいえ、とはいえ、ですよ。
くりかえすけどバロックはこの国にいてそんなにみられるものじゃないので、見られるときには行きますよ!
あと、たしかグエルチーノはローマにもいってたはずだしとか色々考えてみにいきましたが、あ、見たらわりと「古典主義」ぽいというか、後半画面綺麗に整理されてて精緻に作りこまれた感じは好きでした。
(といいつつ、グイド・レーニと並べられると、あれ、やっぱりレーニのほうが好みかなとか感じたり、いろいろ)
聖母被昇天のマリア様がお人形さん的な美少女というより大人の女性なところも、イイ感じだった。
あ、ムリーリョの美少女マリア様は好きなんですが。あれはなんか別枠で。
街にああいうイタリア女性いるよな、ていう感じがして、なんかこう、美女だけどつくりもの的に理想化してないようなところがよかった。
色彩については、わたしが言語化できないせいであれですが(色に対する感度が低い)、冷たくなかった。
そういえばウルトラマリンちょー贅沢につかった絵があったなあ。パトロンに恵まれてたんだろうなと思わせられた。
実はボローニャは行ったことないのでボローニャ派はスコンと抜けてるんだよなあ。
カラッチ一族の有名どころはさすがにちょっとは見てますが、たとえばシエナ派とか、シェナの美術館や聖堂を見て回るとなんとなく触ったような気持ちになれるけど、その土地の美術館見てないと駄目だなこれ、て改めて。
(理解したとかじゃないんだけど、なんていうか、あ、あ、これ? この感じだっけ、みたいなのは自分のなかに間違いなく残る、という意味で。図版はいくら見てもやっぱり「足らない」なあ、わたしには)
あと、こちらをご紹介。
たいそう読みごたえがあって素晴らしかった!
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グエルチーノは、評論家諸氏によって前世紀に再発見され、再評価された画家です。著名なイタリア美術の専門家のひとりである英国の美術史家・収集家 サー・デニス・マーンの丹念かつ精力的な研究の成果により、また、作品の多くが修復・洗浄されたことにより、絵画がもつ至高の価値が認められて脚光を浴び ました。本展は、グエルチーノの偉大さを把握するための貴重な機会と言えましょう。
よく知られるように、カラヴァッジョも美術史家ロベルト・ロンギが再発見した画家でして。そういう意味ではサンドロ・ボッティチェリも19世紀末に大流行したけどその前は忘れられてた画家ですし、なんていうか、たいそう感慨深い。
ということで、
グエルチーノとサー・デニス・マーンについてぐぐってたら、面白い本を見つけたのでそれをはっておきます。
わたしカラヴァッジョの絵は凄いと思ってるけどカラヴァッジョ本人は好きじゃないのだということをここ何年も言ってるんですが、でも絵は凄いです、はい。凄いのは好きです。
あ、あとこちらも見てきた!
ヴュイヤールとかミュシャとかカリエールとかもあったよ!!!(←このへんがお目当て。あと、常に大好き言いまくってるロートレック!)
文学好きなひとはカリエール見たら楽しいんじゃないかしら、こんかいもゴンクールの肖像とかあったし。
正直ここへ辿り着くころにはもうへとへとで、ぜんぜん集中して見られなかったんだけど、もうね、しょうがない。
例の、新しくはいったこれとか。
「ヨハネス・フェルメールに帰属《聖プラクセディス》1655年、油彩/カンヴァス、101.6x82 cm(寄託作品、DEP. 2014-0001)」
見るだけの元気がなかったのでまたいつか。
帰属だし、わたしフェルメールフェルメールファンじゃないんだけど、聖プラクセデイスは好きなのさ。
なのでまた。
西洋美術館はわたしの「美術館原風景」みたいなものなので、小学生のときからひとりで行ってたから、じぶんのお庭とまでは言わないけど、でも、なんか、わたしにとって「美術館」ていったらあそこなのだ。
新しいコレクションはだから、とても嬉しい。