がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラとロマネスク建築などのブックガイド 1 (『楽園の箱』更新のお知らせより再録)

連載小説の「更新のお知らせ」が、気づいたらブックガイド化してたので切り張りしてみたYO☆

サンティアゴ巡礼の道 スペイン政府観光局オフィシャルサイト(日本語)
http://vm.spain.info/jp/TourSpain/Grandes%20Rutas/Rutas/Rutas/0/Camino%20de%20Santiago?language=JA


サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%81%AE%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E8%B7%AF


フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%81%AE%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E8%B7%AF

今回でてきたのはヴェズレーのサントマドレーヌ大聖堂です。
サンチャゴ・デ・コンポステーラの出発地。
フランス世界遺産さいしょの地、であったようにも思います。
(確かめる気がないところがなんともw)
ロマネスク建築といえば、こちら。

ロマネスク 上 (SD選書 114 西欧の芸術 1)

ロマネスク 上 (SD選書 114 西欧の芸術 1)


ロマネスク 下    SD選書 115 西欧の芸術 1

ロマネスク 下  SD選書 115 西欧の芸術 1

大好きな本です!
このゴシック 上 (SD選書 116 西欧の芸術 2)も素敵。
フォションバルトルシャイティスの岳父であり、アンドレ・シャステルの先生でもあります。
建築がお好きな方は是非どうぞ!
http://ainokarakuri.blog42.fc2.com/blog-entry-207.html

さて、今回の舞台はアルル!
アルルといえば、ゴッホもあるけど、ドーデーの『アルルの女』ですよ!!
(あ。ゴッホ展やってますねv*1

アルルの女 (岩波文庫)

アルルの女 (岩波文庫)

この元のほうの短編も素敵v

風車小屋だより (岩波文庫 赤 542-1)

風車小屋だより (岩波文庫 赤 542-1)


 
わたし、この『風車小屋だより』大好きすぎて、なんど読んだことか!
「星」なんて、ほんとに本気で、これぞ純愛!
わたし、これを純愛と認めてしまったので、イマドキの安っぽい「純愛」なんてうそっぱちだぜ、って思ってますの(笑)。
 
まいにち疲れるとか、世の中せちがらいとか思ったときに読むと本当に「こころ洗われ」ます。
ひとびとのこころに「詩」が生きている。あたりまえに、ことごとく日常のものとして、そこに在る。
それから、「気高い」って単語、ちかごろ日常で使われないけど、こういう暮らしを営むひとびとのものよね、と思ったりも。
桜田佐氏の素晴らしい翻訳でお楽しみくださいませ!

ちなみに、原文はしたの頁からどうぞ☆

Lettres de mon moulin by Alphonse Daudet
http://www.gutenberg.org/ebooks/11770
 
ところで。
わたしが知らないだけかも、だけど。
Free eBooks by Project Gutenbergと、「ちったー」って連携してるのね。あたりまえ、か。すみません。 
「古典よむ部」員としてはつぶやいたほうがよかったかしら……  
http://ainokarakuri.blog42.fc2.com/blog-entry-215.html

今回やっとモーリス少年の年齢がわかります。
しかも舞台はアルルなのに聖トロフィム寺院のことなどまるで触れずに終わってるのがなんですが(笑)。
手を入れるとイロイロ大変なので、いまはこの形で。
将来、さいしょの構想自体(つまりは全体?)を語れるだけの力量が身につくときまでおあずけです。
そういうこともある。うむ。 
さて、恒例のご本でございますことよv

巡礼の道―西南ヨーロッパの歴史景観 (1980年) (中公新書)

巡礼の道―西南ヨーロッパの歴史景観 (1980年) (中公新書)

渡辺氏の著書にはどんなにお世話になってることか!
語り口がね、すばらしいのです。《中世》へとスンナリしかも着実に導いてくれる。
中世ヨーロッパがどんなところか知りたいと思われる方は、渡辺氏の本すべて、おすすめです。
(『フランス中世史夜話 (白水Uブックス)』とかもするする読めて楽しいし、この方の本はみんな面白くて大好き!)
http://ainokarakuri.blog42.fc2.com/blog-entry-224.html

スペイン巡礼史 (講談社現代新書)

スペイン巡礼史 (講談社現代新書)

巡礼の本ではあるのですが、民衆信仰、シンクレティズム、都市について、またスペインの歴史から慈善事業、はたまた観光についてまで幅広く語られていてとっても面白かったです。
そういえば、わたし、西国三十三ヶ所、札所参りデビューしたのは二十代のときのことでしたね。
お遍路とか巡礼とか好きなんです。
小説かくってそういう「へめぐる」的ななにかがあるなあと。
 
ものがたりの始まりは7月25日。聖人の亡くなった日です。そして、この連載終了は、サンチャゴが埋葬された12月30日の終わる時間となります。
わたし、祭日にこころ浮き立つタイプなんですね。
ってことで、いましばらくお付き合いくださいませ〜。
http://ainokarakuri.blog42.fc2.com/blog-entry-239.html

今回、夢の中のおはなし、です。
夢って不思議ですよね。見てるときに「さめちゃう!」って思ったりする、あの感覚がお伝えできていればいいのですが……
そして、いつものご本ですよ!

信仰と愛と    フランス中世文学集 1

信仰と愛と フランス中世文学集 1

ご存知、「ロランの歌」ですよ!
(そのほかも入ってますし、この本、ここで無茶苦茶かいてる気がするけど、何度でも書く!)
手にとりやすそうな本もあげておきますね。

シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス (講談社学術文庫)

シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス (講談社学術文庫)

中世騎士物語 (岩波文庫)

中世騎士物語 (岩波文庫)

シャルルマーニュ伝説、および「ロランの歌」が聖ヤコブのキモですので。
ぜひ、この機会に文庫本など捲っていただけると嬉しいです。

ではでは、拍手やランキング投票、いつも本当にどうもありがとうございます!!
パチパチなってたりすると励みになるので、気が向いたら押してくださいませ〜。

次の更新はとうとう12月! 3日の金曜日になります。
あびあんと!
http://ainokarakuri.blog42.fc2.com/blog-entry-239.html

そんなわけで……。


《もしもあなたが、この「箱」を受け取ったなら、そこが楽園かどうか教えてください》


――きみは海に行くんでしょ?
パリでもっとも古い塔のした、少年は猫に話しかけられた。
――僕は、モーリス。君は?
少年の旅の道連れは、自分の名前を忘れてしまった真っ白な子猫。
 
かれらが目指すのは、海のそばの大聖堂サンチァゴ・デ・コンポステーラ。
モーリスの背負ったリュックのなかには、彼の作った「箱」が入っていた。
その「箱」には秘密があって……!?


『楽園の箱』
http://karakusaginga.blog76.fc2.com/blog-category-67.html


ずいぶん前の作品なのでとっても拙いものではありますが、いろいろと実験してたりするし、思い入れのある作品だったりします。
それから、あるひとに「あなたはちょっと斜めからものを見るような、ひとと違う視点があるから、どんどん書きなさい」と言っていただいた想い出もあって、そのことは一生おぼえてると思います。言った方は、もしかして忘れてるかもしれませんが。
そんなこんなで、読みに来てくださると嬉しいです。
ではでは〜☆

*1:http://www.gogh-ten.jp/tokyo/