がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

#読書週間だからRTされた数だけお勧め本プレゼンする 自分のだけまとめてみたよん♪

ブログ超絶ひさしぶりでごめんなさい><

体調悪くてどこもお出かけできてないし、あんまり本よんでないし、なんだけど。

面白いタグがあったので便乗した結果をはっておきます!

(あとRTされた数より多いのはゆるしてほしい、ははは)

 

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "①ジュネ『恋する虜』。最愛の書。宇宙人に書物を一冊さしだすとしたらわたしはこれを手渡したい。「小説の黄金時代」19世紀、それから20世紀初頭の人類史に刻まれる傑作たちの後に書かれた書物として、そしてまた21世紀の人類が抱える諸問題が描かれてなお、もっとも美しい本として。"

 

恋する虜―パレスチナへの旅

恋する虜―パレスチナへの旅

 

 わたしにとって、20世紀最高の作家はジュネ、ということになってるので!!!

異論は認めるがたぶん自説は覆らないレベルで凄い好きだし凄くスゴイとおもってる!(日本語www)

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "②ヴァールブルク『サンドロ・ボッティチェッリの“ウェヌスの誕生”と“春”―イタリア初期ルネサンスにおける古代表象に関する研究(ヴァールブルク著作集1)』。サンドロ(研究)についてのほとんどすべてといって過言ではないものがここにある。ほんとに。本当に。恐ろしいことに。"

 

サンドロ・ボッティチェッリの“ウェヌスの誕生”と“春”―イタリア初期ルネサンスにおける古代表象に関する研究(ヴァールブルク著作集1)

サンドロ・ボッティチェッリの“ウェヌスの誕生”と“春”―イタリア初期ルネサンスにおける古代表象に関する研究(ヴァールブルク著作集1)

 

これ読んじゃうとねええ、ほんと、びっくりするよ!!!

そのためだけにでも読む価値があると思う。

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "③古橋秀之『サムライ・レンズマン』。タイトル通り、日本刀をもった盲目のサムライてだけでもう、すべてもってってくれてるでしょうよ、ねえ? レンズマンの正式ライセンスとった作品、ちゃんとキムもクリスもウォーゼルもいるよ! マッコウクジラのレンズマン、ジョナサンとかもいるよ!!"

 

サムライ・レンズマン (徳間デュアル文庫)

サムライ・レンズマン (徳間デュアル文庫)

 

 わたしはレンズマン大好きなのですが、これはもう、美味しいところもっていきすぎてたまらんのです、はい。

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "④ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』。エーコ先生で小説一択としたらもう絶対にコレ! ことに小説書きさんには是非ともおすすめしたいのだ。泣けるよ! むちゃくちゃ凄く抉ってくるよ!!!w しかもエーコ先生が「書く」ことの愉悦を味わってて、それとともにイケル気がするので最高です☆"

 

フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)

フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)

 

 

 

フーコーの振り子〈下〉 (文春文庫)

フーコーの振り子〈下〉 (文春文庫)

 

薔薇の名前も面白い小説ですが、こっちはエーコ先生がほんとに気持ちよく書いてるのが伝わってきて、うん、最高だよ!

しかも切ないんだよ、新しくなるにつれ軽やかに、それこそカルヴィーノ様っぽくなるかんじなんだけど、振り子はねええ、なんかイタイのだ。そこが凄く好き。

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "⑤ラファティ『イースターワインに到着』。レイフェルおじさんはこの地球にたったひとりの「語り部」、神様がわたしたちに遣わしてくれた物語る天使Raphael だとおもってる。わたしをおはなしのなかで完璧に迷子にしてくれた素敵な魔法使い。マジでどうやって書いてるのか全くわからないw"

 

イースターワインに到着 (サンリオSF文庫)

イースターワインに到着 (サンリオSF文庫)

 

 

ちょっと小説ズレすると、ふふん、これっていわゆるまじっくりありすむの手法でしょ、とか捻くれたことおもったりしない??

レイフェル・アロイシャス・ラファティおじさんにはね、そういうの通じないから! もうね、すんごいから!!!

びっくりだよびっくりだよ!!!

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "⑥金子拓『記憶の歴史学 史料に見る戦国』。ここらで歌仙さんネタも。ガラシャ最期について語られてるので歌仙さん元持ち主関連書物としてもおすすめです。戦国関連でアナール学派みたいな本が読みたいと友人にねだったら教えてくれた。前書か後書に高山宏やヴァールブルクの名前があがってる。"

 

 

 

記憶の歴史学 史料に見る戦国 (講談社選書メチエ)

記憶の歴史学 史料に見る戦国 (講談社選書メチエ)

 

 この半年日本史関連書物をよんでいて、なんだかスッキリしなくてモヤモヤしたので編集S氏という編プロやってる友人(どっかの学会誌(?)だったかにも寄稿したりするインテリヤクザみたいなひと)に、ねーねーって言って聞いたら教えてくれた本。うん、さすが面白かったよ。

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "⑦エレン・カシュナー『剣の輪舞』。続刊が出てますが好きすぎて逆に怖くて読んでません>< 暗殺を請け負う美剣士と謎の美青年の登場する、ジーン・ウルフ様もおすすめの異世界BLファンタジーていう煽り文句できっとそんなに間違いないとおもうw 耽美で乾いてて、ほんと好き。"

 

剣の輪舞 (ハヤカワ文庫FT)

剣の輪舞 (ハヤカワ文庫FT)

 

 こういうのが書きたいなあっておもいつつ幾星霜。

わたしたぶんこういうのが好きなんだよねえ。うん。

剣の輪舞 増補版 (ハヤカワ文庫 FT カ 2-3)

剣の輪舞 増補版 (ハヤカワ文庫 FT カ 2-3)

 

 (こっちは怖くて読んでないほうです)好きすぎると続き怖いね。

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "⑧ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』。カルヴィーノ様をして「完璧」と言わしめるフローベールの「三つの物語」を超えちゃってるよねウルフさん、ていう気持ちでいっぱいになる超絶技巧小説。俺得すぎるお仏蘭西ネタ満載の舞台設定とガジェットの数々とめくるめく「語り」の凄さに酔い痴れる。"

 

ケルベロス第五の首 (未来の文学)

ケルベロス第五の首 (未来の文学)

 

 ジーン・ウルフ様というひとには手が三本、それぞれに指が六本ついてるとおもっていた時期がありました。今はさすがに手は二本だと思えます。でも指は六本あるね、どうやってるのか、その伎が見えないよ。

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "⑨ジェラール・ジュネット『物語のディスクール―方法論の試み 』。小説を書くのにこれが必要なひとばかりではないとおもうけど、わたしには「滋養」になりました。小説って、わたしには時間や空間やイメージ、表象その他を言語によって操ることでもあるのだ。魔法使いになりたい!!"

 

物語のディスクール―方法論の試み (叢書記号学的実践 (2))

物語のディスクール―方法論の試み (叢書記号学的実践 (2))

 

 

これは凄く役に立つので、プルースト既読の小説書きさんにはマジでおすすめしておく。

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "⑩堀内宗心・高橋睦郎『宗心茶話 茶を生きる』。さいきんのわたしの癒し&ネタ本。聞き書きが詩人高橋さん、宗匠のお言葉が甦る文字面といい音といいとても快い。季節の巡りとともに語られるお茶のはなし、ひとの世のこと。京大理学部出身らしいお話しなども面白いのでお茶に関心のある方は是非に☆"

 

宗心茶話 茶を生きる

宗心茶話 茶を生きる

 

 

宗心茶話―茶を生きる

宗心茶話―茶を生きる

 

宗匠のお人柄がちゃんとあらわれているのが素敵でねえ。

最終的には「ひと」だなあ、みたいなあたりまえのことをしみじみと。

 

磯崎愛 @原稿中 on Twitter: "⑪ 岡真理『アラブ、祈りとしての文学~サバルタン、ポストコロニアル、パレスチナ~』。鵜飼哲『応答する力 来るべき言葉たちへ』&『ジャッキー・デリダの墓』。ご存知かもしれないけど、おいておく。ジュネのテクストを愛するひとならきっと、お好きだとおもう。"

 

 

アラブ、祈りとしての文学

アラブ、祈りとしての文学

 

 

 

応答する力 来るべき言葉たちへ

応答する力 来るべき言葉たちへ

 

 

 

ジャッキー・デリダの墓

ジャッキー・デリダの墓

 

 

岡さんのおはなしは、いつも心にしみわたる。

そして、鵜飼さんの日本語がうつくしくて美しくてだな!!! 思想的なこと、哲学的なこと、文学的なあれこれを横においてこの日本語だけでもすごくキモチガイイのでおすすめです、はい。

 

以上、

遊んでくださったみなさん、どうもありがとうございます!!!