がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

雨女、雪女――夢日記20

先輩と旅行に出ている。

ぼんやりしていると雪の降るさびれた駅でおろされた。

温泉宿のバスが停まっている。

あれに乗るのかとおもっていると、バスが行ってしまう。

先輩は焦ることもなく、雪がアスファルトに落ちて消える道を歩きだす。

すぐだから、だいじょうぶだよと振り返りもせずに言う。

わたしは歩くのがいやじゃないひとなので文句も言わずついていく。

ただ、リュックが肩に喰いこんでそれが気を塞いでいた。

「明日は晴れるといいですね」

わたしが何気なく言うと、先輩はやはり前を向いたままこたえた。

「わたしけっこう雨女なんだよね」

「ふってるの、雪ですけど」

「雪女ではないね」

どうしてか笑えなくて、かといってなんて返したらいいかわからなくて、たぶん移動で疲れているのだ。

「これ、つもりますかね?」

「さあね」

先輩は素っ気ない。

でも、そこがひんやりと清潔で好きだった。

 

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なんか寒かったのかな、ていう夢でしたね。

あと、わたし本来は歩くのいやじゃないんだなあってしみじみと。

先輩は、雰囲気は会社のひとに似てたけど、顔をおぼえてないからほんとうは誰かわからない。

 

あとね、これを持ってるはずが、出てこなくていらいらしてるんだけど、う~ん、実家かなあ、いや、あるはず、もってきたはず!

家に本がないとしんどいねえ

怪談・奇談 (角川文庫)

怪談・奇談 (角川文庫)

 

 じつは経済状況があやしいので本を買うのを控えています(←そりゃね、こういう状況じゃしょうがないけど、家賃は払わないといけないしでね、ホントにいったいどうなることやら。。。)

 

 

花祭りの日に

 

このブログに「へりくつ」というタグのあるのをご存じの方もいらっしゃるかと思います。

たいてい4月5日あたりにブログを書いて追悼記事をあげていたのですが、今年はわたしの調子が悪くてまともな文章をかけなくて、今日です。

florentine.hatenablog.com

florentine.hatenablog.com

 

といっても、今日もあまり調子がよくなくて、減らしていた痛み止めの薬をもとの三錠にもどしても痛いので、ストレスかなあと。ていうか、鬱っぽいね。

ただ屁爆弾さんだったら、こういうとき何を書いただろうなと思ったので。

なかなかこういうものを貼ることないだろうなと思ったので貼っておきます。

www.kantei.go.jp

こういうとき、日記をつけたらいいのでしょうが、言葉が何かをはっきりと定めてしまうのを恐れてもいて、何故なら珍しく動揺しているので。

冷静じゃないときにものを書くのは自分の性分じゃないので敢えてしてません。

書けるひとは、書いたほうがいいと思います。

書くと落ち着くひとも。

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ツイッターで見た記事も幾つか貼っておきます。

 

 

 

 

いま読んでいる本も 

原典イタリア・ルネサンス人文主義

原典イタリア・ルネサンス人文主義

  • 作者:池上 俊一
  • 発売日: 2010/01/20
  • メディア: 単行本
 

 いちおう小説もほそぼそと書いてはいるので待っててね☆

kakuyomu.jp

 

体調めも

florentine.hatenablog.com

2月半ばから、夜寝る前3錠の痛み止めを2錠にする日がある。

お医者さんからはもちろん許可をもらってて、その変化をメモる。

 

よくない

・眠り薬でもあるせいか、夜中に何度も起きる

・歩いていると、わりとこまめに痛む(初期のころに似ている

・2時過ぎに痛いときがある

・夕方から痛みはじめることが多い

 

よい

・小説が書きやすい(劇的に違う気がする、靄が晴れている感じ、前は800字くらいしか書けなかったのが5000字くらいイケル、痛みがなければたぶん8000字近く書けそうだけど、痛みが出るのでセーブしながら

・体が動きやすい(だれだれしない、いたいけど、うごく)

 

気のせいかもしれないけど、なんとなく

 

それと、座れないけど、前より座れる

前より座れる

小説を書くことができる時間ではないけど、ちょっとだけでも腰をかけられるのは楽ですね

 

あと、さいきんこれを読んでます

 

職人衆昔ばなし (文春学藝ライブラリー)

職人衆昔ばなし (文春学藝ライブラリー)

  • 作者:斎藤 隆介
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: 文庫
 

 めっちゃおもしろい。職人の話しが好きなひとは是非!

基本的に超人だったりもするのだなあ

あと美意識、びいしき!!!

自分が「美意識」て言葉をつかうの恥ずかしいったらありゃしないけど、職人さんの美意識はかっこいいね、最高~

 

 

 

 

 

彼と主治医とじゃくらい先生

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( 二次創作の話しじゃないよ!)

キャッチ―なタイトルをつける能力にかけているので、めんどくさくてテキトーにつけた。

彼が去年1月末に心肺停止で救急車に乗って(わたしが異変に気づいて救急車を呼んで、やったこともない心臓マッサージをした。救急の先生にはめちゃくちゃ褒めてもらったし何度でも言うけど、心臓がとまってもマッサージしていると血の中にまだある酸素が脳にもちゃんといくらしくて、素人でやり方あってたかどうかわからないんですけど、て尋ねたら、ともかく押してるだけでも違うから頑張って押してと言われたので、もしそういう場に遭遇したらみんな頼みますお願いします、心臓が止まってなければやれることがあるとお医者さんが言ってました)、二度の手術を経て3月春分のころに退院し、除細動器を埋め込んでその後は投薬のみで日常生活を送っている。

 

せんじつ京都に住む友人に、彼がひとりで京都に出張して泊まっている話をしたら大笑いのあと、元気でいいじゃないと言われた。

まあ本当にそうで、心臓手術のあと急に弱ってしまうとか全然そんなことなくて、飄々としている。

なんでなのか友人に聞かれたので真剣にこたえると、「他人(画廊)のために生きてるから、自分のことはまったく気にしてないせい」だ。でもって、ここで終わればいい話なんだけど、「わたしのこともまったく気にしてない!」と叫んできた。

わたしがおもうに画廊(作家さんや作品や他の画廊さんとの関係等々を含めての)が9割五分、わたしのことが三分、彼自身が一分、その他「雑としての区分」が一分くらいじゃないのかな、なんとなく。

ここで、わたしの領分のほうが多いのは、彼にとってわたしも「他人」だからです、はい。惚気はほんのちょびっとしかない、残念なことに。

ちなみに入院中も仕事のことばっかりで、ちょっと怖いところもあった。怖いというのは、このひとホントに画廊のことしか考えてないな、わたしのこともほとんど頭にないし、自分自身のことはゼロだな、ていう。

いやまあ、ちょっとびっくりしました。

ふつうのひとじゃないな、て。

でも、わたしはいつもジブンじぶんで苦しいので(三島由紀夫のいうところの自家中毒ですな)、そういう人間と一緒にいるのは毎日がワンダーランドというか、いや、楽しいという意味じゃなくて、わけわからんっていう純然たる不思議がある。

あんまりにもふつうのひととかけ離れているので自己遺棄なのかと疑ったこともあるけど、やっぱりそうじゃなくて、彼の先祖がお坊さんなのもあって、きっとそっちなんだよなと。

端的にいうと、俗がない。

他の言葉で言うならものすごく強い人間で、わたしは強いひとが好きで、そりゃ誰しもそうだろうけど、と書いて、実はそうでもないことも知っている。

それから、この文章を書きはじめた理由は、担当のブラッ〇ジャックみたいな心臓外科の先生のまとう「気配」が、神宮寺寂雷先生っぽいなとおもったせいで、こないだの診察で「あ、死にそうになって救急搬送されてきたひとね」て笑いながら言うんだけど(寂雷先生はそんなこと言わないけどね!あ、でも寂雷先生もけっこうバッサリ物事言うな、うん)、性格のはなしじゃなくて、もの凄く頭のいいひとのもつ観察力洞察力(僕たちの前にいた老婦人には物凄く丁寧に話しをしている様子が垣間見えた、つまり彼に対してはこういうことを言っても平気と思われてるし、彼もそういう先生おもしろくて好きってなってるのだよ!ついでにわたしも怒らないとおもわれてんだな、うん、怒ってないよ、呆れてもいないし、このくらい言わないとアカンとおもわれてるなと冷静に判断しましたよ)、切り替えの早さ、周囲を圧するちから、みたいなのがこう、ね。

寂雷先生の造型にぼくのなかでリアリティが生まれたのは逆にいうと、ゲンジツでそういうひとを知ったからだなとおもったのでしたまる。

あとね、寂雷先生の声をあてている声優の速水奨さんの演技力が凄すぎてスゴイみたいなあれです。

 

 ここで聞けます。 

open.spotify.com 

 

 

 

 3巻で先生と乱数くんがデュエットするCDがつくらしくて今からめっちゃ楽しみ!

いっぱい泣いたし、ちょっと笑った  #創作2019_20

こんにちは。磯崎愛です。オリジナルと二次創作で活動してる小説書きです。

うさうららさん(id:usaurara)とのコラボ「花うさぎ」の相方としてご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

今年について語るには1月28日に伴侶が心肺停止になって救急車を呼びまして、ていうところから始めないとならなくてね(手術後、今は投薬しながら普通に生活してます)。

3月末に退院するまで何も手がつかず、胸が苦しいので内科にいって、いまは楽なんですけどね~とか言ってたら、心臓悪くて入院してるひとより血中酸素量が少なくて、お医者さんに慌てて心電図とってもらって結局なんの問題なくて、へらっと笑って「たんに精神的なものなら何でもないですね」て言ったら「症状出てるのに何もないことないでしょう!」て真顔で怒られたりしてました(←ストレスによる過呼吸って所見ですが、じぶんの頭の悪さに気がつかされたね、そうだね、身体症状出てたら何かあるね)(あとメンタルがとてもよわいとてもよわい)。

そんなこんなで物心ついて初めて本が読めないという状態になったりしてました(アドバイスもらって落語きいてた)。

でもって4月には自分がヘルニアになり現在も自宅療養中で、もっと言うと、生まれて初めて小説の締切を破ってしまった年でした。ははははは(笑えないぞワラエナイゾ!!!!)

 

 

オリジナルと刀剣乱舞二次創作ごちゃまぜ

 

1月はじめ、「斑」提出

ホラーを無茶ぶり(!?)されまして、がんばりました!!

こっそり言うと、この主人公の勝くんは僕の親戚たちがモデルです。詳しくは書きませんが、色々あるのさ。

 

2月頭、へし歌本『紫金の枷』入稿

 彼がね、本は大目に刷っておきなさいって言うタイプでね、画廊主だから創作活動に対して応援するのが当然のスタンスなのでがんばった。あとはお友達のリョウさんがイベントでてくれるって言ってくれたのと、表紙を描いてくれたびわ丸さんが早く提出してくださっていたことも大きかったです。本当にどうもありがとうございます。

 ということで、無事に入稿できたのでした。

 

2月末 へし歌小説アンソロジー『春霞』に「我らこの本丸の初期刀と近侍なれば」提出

 

 ぼくの推しCPのアンソロなので、ぼくの推しCPのアンソロなので!!!(大変だったけどがんばったよ、がんばったよ!!!)(拙作は3万字あるのに、コンパクトって言われてて大笑いした)(9万字とか12万字とかの本出してるから)

みんなの性癖詰め込みまくり、おはなしが有機的に繋がりまくりの素晴らしいアンソロなので是非!!!

へし歌はいいぞ~最高だぞ!!!!!

 

5月 『東京恋愛地図』に「新宿マジックRENDEZVOUS」連載(大幅に締め切りを破って大変申し訳ありません! 今日も書いてるよ!!!)

 

 

 

錚々たるみなさんのとても面白い作品に混ぜてもらってこの体たらくで本当に申し訳ありません。

心境的にはこんなです。

t.co

 自分の人生でこんなに自信を失ったことないですね。ホントに。他の何ができなくても、小説だけは書けるとおもってたんですよ。

病床で作品残した文豪の凄さを思い知りました。

まあでも、書いてます書いてます書いてます。やめられないんだな、こんなになっても。その事実にたくさん泣いたし、ちょっと笑った。わりとすぐ泣くので大丈夫!

 

6月から~コラボ花うさぎ往復書簡「カルトン

florentine.hatenablog.com

 

今年はこの活動が一番大きかったように思いますね。

ツイッター等で反響のいただきました。どうもありがとうございます。

うささんとは本当に長い付き合いです。ツイッターでは短歌ハッシュとか美麗手製本と美味しそうなご飯のひととして認識されてそうだな。色んな顔のあるひとですが、わりとおっかない(わたしよりずっとおっかない!)とわたしは思ってるんだけど、そういうひとが好きなので問題ないです、はい。

あ、でもまだ会ったことないんですよ(ここでみんなが驚くかおが見たいので言いたいw)、はてなハイクで繋がったご縁です。はてな、本当にどうもありがとう。

うささんの美麗イラストによる葉書もおすすめです!

 

8月 小夜歌ゲスト本『よになきつきかげにゆめみどりのうた』に「玉響の恋」提出 

 

 

宝物のようにうつくしい本に招いていただいて本当にほんとうに嬉しいです! 

上述のとおりまだこの頃はあまり歩けなくて眩暈も酷く図書館に行くことができなかったので当初のネタから実は変更してますが、すでに家にある本と新しく買った資料本と格闘してひいひい言いながら数年にわたる小夜歌さんへの想いをぶつけました。

 

9月 再録本『花樹王国』入稿 

 自分で表紙作ったの実は初めてな気がします。

 

 

11月くりかせ本『誓いと縁』入稿

 11月から12月にかけてイベント3週連続参加してました。途中で帰ったりしましたが、少しニンゲンの生活を取り戻した気がしました。

そうそう、うまれてはじめて自分で作ったお品書きのせておきます。

(今年は生まれて初めて多いなwそれだけ調子がくるってたのさ)

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12月 長屋アンソロジー『ひとのうわさ』に「トナリハナニスルひとゾ」提出

 

c.bunfree.net

百万回見たようなお話しを提出しました。1000字むじゅかしいいいい!

 

最後にBOOTHはっておくね☆

t.co

以上!

 

あ、そうだ、いまヒプノシスマイクに嵌まってて、

hypnosismic.com

このブログ読んでくださってる方ならわたしがふだんから海外R&Bヒップホップ聴いてるのご存じかと思いますが。

florentine.hatenablog.com

florentine.hatenablog.com

今の世の中メディアミックスは当たり前だけど、ヒプマイは投票とCDドラマとコミカライズ三誌(ここの情報の出し方がえぐいのだよ!)、それからラジオなどを使って匂わせながら同時多発で物語を紡いでいくやり方は過去に例がなくて楽しんでいます(びっくりびっくり)(世界が劇場的なやつですね)(ステやライブでどのくらい情報出てるのかわからないので取りこぼしてるかもだけど、それでも凄いゲーム性というか、情報操作、ストーリー管理が面白い)(なのでポリコレその他の部分でガッカリさせないでほしい。。。)(来年はアニメとゲームも増えるね!)

 

  

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C(1) (シリウスKC)

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C(1) (シリウスKC)

 

 

 

Bad Ass Temple Funky Sounds

Bad Ass Temple Funky Sounds

  • 発売日: 2019/11/27
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 (シンジュクの女だと思ってたんですが、ナゴヤに落ちていっている)

 

さて、

いろんな新しいカタチの面白いコンテンツが出てくるなかで、わたしの小説のできることってなんだろうっていつも考えてます。

2020年は、それを広く、深く、世の中に問うていく所存です。

あ、そうだ、もいっこ

寂雷先生の「君らも男ならラップできるだろう」みたいなパワーワード書けるようがんばります!!!

 

みなさま、よいお年を!