がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

ごめんねごめんね――夢日記13

目の前のアスファルトにどしゃどしゃと水のカタマリが投げつけられて、何事かと見上げればひとつめの巨人が泣いていた。ルドンのひとつめ巨人より色味が紫がかってどことなくふんわり可愛くてほっとしたものの、しだいしだいにその水がこちらに近づいてきてドシャドシャという音が酷くなり、これはきっとあたったら痛い、濡れるだけではすまないと気づき、ごめんねと言って背を向ける。なんだか申し訳ないとおもったとたん背に何かあたる。それはただの水はねで、でもそのうち本格的に頭から涙の雨をひっかぶりそうで、わたしはもう一目散に逃げ出した。

 

(起きたらおふとんかぶってなかった!!!)

 

あのねこれ、たぶん、とうらぶのねんぷちちゃんたちをねんたちが見おろすお写真を見て、だとおもうのねw

あとたぶん、紫なのはお察しでwww 

いごこちのわるさ――夢日記12

※微グロ流血注意


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 (夢とは関係ない写真です)(わりと牡丹はわたしにはホラーな花だった)

 

 

血塗れの、四つんば いの赤ちゃんに似たものが点々と白いリノリウムの床に横倒しになって転がっている。頭部は例の天使の羽を背に着けた塩化ビニールのお人形なのだけど、首か ら下は人間のようなものに見える。素裸の幼児に似ているけれど、テーブルの脚と同じようなかたちで胴体にひしゃげた手だか足だかに似た棒状の肉が突 き刺さっている。刺さっているから血が流れているのかとおもったが、そういうわけでもない。胴体と手足の継ぎ目はなかった。背や腹のあちらこちらに擦 過傷と切り傷がある。そんなものがざっと見て、十数体ころがってぴくぴくと痙攣していた。声はしない。息遣いもない。なにしろ頭部はあの可愛らしい天使な のだから。

 

窓の外はまっくらでとてもしずかだ。

足許からは薔薇の蕾に似た、清潔で甘いのに、どこかほんのすこしだけ青臭いにおいがした。

 

カタンと何かが鳴る音がして、緑色のシャツを着た伯母がふいに正面からあらわれる。伯母は赤と臙 脂と紫しか身に着けないようなひとで、その姿が珍しいとおもう。こっちに来なさいと言う。なんだか騙されているような気がする。あれはほんとうにわたしの伯母だろうか。訝しむ。伯母は奇妙な人形に見向き もしない。来ないのね?という、すこし苛立った声を聞く。おばちゃん行くよ、という。そのときには色白の肌に似合う、あでやかな赤紫の洒落たジャケットを着てい た。あ、待って、という。待って、もう一度わたしが声をあげたとき、人形たちがいっせいに飛び起きて四つんばいになった。伯母のほうへそのままはいはいしていく。伯母は 満足そうに微笑んだ。ほらはやく。わたしは立っている。伯母はもう、わたしを見ていない。

ほらはやく。

あんよはじょうずあんよはじょうずあんよはじょうず……

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

解説!!!

 

火傷をして病院通いをしているのを御存じの方はなんとなく、それっぽいとおもわれるでしょうが、むちゃくちゃそれっぽくてだなwww

(血は出てないです、にんげんのからだからはいしゅつされるえきたいのいろいろはたくさんみましたw)

塗り薬が、薔薇の蕾みたいなにおいするんだよ、ほんとだよ!

あと、こないだ会った叔母が、ほんとに初めて緑のシャツ着てたのがそうとう印象に残ったらしくて。寒色系マジで着ないひとなのね。なにしろ娘(従姉)が見たことない、さいきん着るようになったと言ってたくらいの筋金入りで、なんかおかしかった。

それと、

きゅーぴーちゃんは昨日マヨネーズで胡瓜たべたからです!!!!!(オチはここだよ☆)

叉似刃(CYBER)本丸琴弾之記 十四  牡丹の花言葉&うちの歌仙さんについてのメモ再び ※追記あり

個人メモ。とうらぶ回想の自分のメモです。ネタバレなのでご注意ください。

 

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  (先日の牡丹園。なんかひっそりと、離れたところに咲いてるような感じがして撮ったのだ)(わりとこういうイメージもあったの、歌仙さんには)(孤独の充実と愉悦を知る)(おとなりに誰か、ほんとうにこころを許せる相手がいたらそれでいい、みたいな)

上の記事より。

牡丹の名前の由来には諸説ありますが、結実するのに根から生えていることから雄を意味する「牡」と、花色の赤を意味する「丹」が合わさって「牡丹」と称されるようになったという記述が、中国の明時代の書物「本草綱目」に残っています。

 

牡丹、なんかこう、大陸の、中華文明の華だった。いかにも海を越えてきた感じがして、感動しました。

こないだも書いたけど、たいそう久しぶりに見たのだ。

例の「物凄い人見知り」をどう捉えるのか、ていうのは色々あるのですが、牡丹の花言葉に「人見知り」とあるそうです。

びっくり。富貴とか、そういうのでおぼえてました。

 

ここからカップリング要素入ります。

florentine.hatenablog.com

 

 

(いちおうメインがへし歌のひと。くり歌小狐歌とかも書いていて、歌仙さん右でも左でもリバでもいけるひと。カップリングで苦手なものはないけれど、シチュ等はものによっては避けてます、というひとの呟きです)

 

 「濃州関住兼定作」が正式です。

もともと「歌仙拵え」については知っていて、でもあの侘び茶の美の粋を凝らしたような造型と、オモテは黒といえあれだけ豪奢な外套をまとった華やかな容姿の歌仙さん、忠興公の南蛮好み等を加味しても、なんとなく、拵えのイメージだけからくるものではないよなあとずっと考えていて。

柏原家(家老の柏原定常に、五代藩主細川綱利が下賜)にいた間はどんなだったのか、こんかいのステージで語られることがあるのかどうかとか気になる!

じぶんのなかでは、眠っ(ちゃっ)てた歌仙さん、というのを妄想してるのです。

眠り姫のように、王子様ならぬ細川家の末裔の呼び声に応える、みたいなのがあったら素敵だなあ、と妄想してます。

(あと、伊達組細川組、燭歌くり歌鶴歌お好きな方はもう、期待しちゃいますよね、わたしも期待してる!!!)(ことにしょっきりさんはそこから水戸徳川家繋がりまでもってけるし、うむ☆)

細川家の700年 永青文庫の至宝 (とんぼの本)

細川家の700年 永青文庫の至宝 (とんぼの本)

 

 明治大正昭和初期、あれだけの御道具をもっていて、しかも千家ともゆかりがあって、なのに当時の数寄にはまじっていないあたり、どう考えたものかと思っていたのですが、

 祖父も父もそういう意味で、
世界にこんな美しいものがあるのに
お茶の世界からだけ美を見るということは、
ちょっと嫌だと。
そういうものにとらわれないで
もっとペルシアでもギリシアでも
ヨーロッパの近代のものでも、
中国のものでも見たいという思いがあって

ほぼ日刊イトイ新聞 - 細川家の平熱。

 

うえの記事を読んで、ああ、って納得したところがあって。

そっか、そうだよな、世界、だよなあって。

(歌仙さんにお茶を点てていただくはなしはこのさきも書くんですけどねw)

美に生きた細川護立の眼

美に生きた細川護立の眼

 

 これ、フランス行ったときのはなしとか面白かったんですが、わたしが東洋美術について暗くて、研究者の名前とかぴんとこなくてもったいなかったなあと。

(西洋美術や白樺派はまあ、なんとなく辛うじてわかるんですが、当時のオリエンタリズム、ギュメー博物館の成立あたりになると、調べはじめてはいますが付け焼刃すぎてどうにも)

とかいいながら、あの歌仙さんのどすけべいんなーと呼ばれるデザインなんかはお仏蘭西風の意識があったりするのかなあとか、ね。

わたしのなかで、とうらぶの歌仙さんは日本刀の付喪神だけど、細川家の持ち物としてのそれ、文化の守護をつかさどるモノ的な認識になっているので、じぶんの勝手な妄想なんですが、でも。

初見のイメージとかも大事にしていきたかったりする。

 

 ※追記

 

思いやり系統の花言葉がどこから出てきたのか。ギリシャ神話のアポロンの詩といった方面に到達し、なるほろ、そこまでいっても「歌」なのか、とw さすがである。

Paeon (prosody) - Wikipedia, the free encyclopedia

ピーアン - Wikipedia

Péan — Wikipédia

Paean (god) - Wikipedia, the free encyclopedia

 

 

うえの英語と仏語のうぃきは、この記事が面白かったのでチョットだけぐぐったのでした。

 

 

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こっからはホントに自分の気持ちなのでw 閉じるね

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藤と牡丹

今週のお題「植物大好き」

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 (息苦しい感じの牡丹をあげておく)

 

植物大好きです。片田舎に育ったので。

そういえば去年はこんな記事を書いてました。

藤の花、大好きです。

florentine.hatenablog.com

そして、

とうらぶにハマってから、

ことのほか愛おしくなったのはこのお花たち「藤と牡丹」。

 

 

 

 

藤はわりあい何の気なしに見てる。そこらへんの雑木林に山藤とかあったりするし、お庭や庭園に藤棚あったりするよね。

でも、牡丹をこんなにちゃんと見たのは実はン十年ぶりでして。

ほんとにしばらくぶりで、ああなるほど、このお花は異国から来たもので、大陸、中華文明を象徴するものなのだなあと感じ入った次第。

終わりのお花だったせいもありますが、なんでしょうね、こう、ひとを息苦しくさせる充溢があるというか、ものによってはひとの顔よりもお花が大きくて、花弁のひだひだはとっても繊細なのに華麗にひだひだだし!(←日本語が使いこなせないですw)

濃艶にして豪奢、あたりをはらう威容がある。ひとの賞賛の視線にも恥じらわない、みたいな風でした。なよなよしてないというか、あんなにひらひらきらきらしてるんですがw うまく言えないwww あれだけ薄くてひらってしてるので、あの花弁には傷みやすさという脆弱は孕んでるんでしょうけど、おおぶりで折り重なり具合が豪勢なので、柔弱はあるけど脆弱はない、ていう感じ、伝わって、つたわって!!!w

葉っぱと茎、幹とのバランスなのかな。大きくなると花が小さくなるみたいですが。葉は濃いビリジアンで、カタチも負けてないかんじだった。

自分でもこの感覚をどう言ったらいいのかよくわかんないんですが、漢語のほうがやっぱり合うなあと。画数多いもので表現して差し上げたい、みたいな。一重ですっきりした花と同じに扱っちゃ駄目だよ、ていう気分です。誰かわかってくれたら嬉しいです、きっと同士はいるはず!

 写真もっと撮ったんだけど、なんだろう、ええと、下手とかそういう以前に、わたしやっぱりとりたいものがわからないところがあって。

あとあれだよね、モディリアーニ問題というか(モディリアーニの絵画でふつうのキャンバスに描かれた絵を観たときに間が抜けてて笑ってしまったことがあるのですよ)、端末の縦長横長をどうやって構図うめたらいいかわからなくて、トリミングしたらいいのでしょうが、そこまで手間かけるほどのもの撮ってないし、はじめから設定できるのかな? わかんないや、まあいい。

場所は、こちらです。

www.uenotoshogu.com

 

ボタン (植物) - Wikipedia

原産地は中国西北部。元は薬用として利用されていたが、盛唐期以降、牡丹の花が「花の王」として他のどの花よりも愛好されるようになった。

 

牡丹というと、三島由紀夫にありますね。タイトルそのまんまの短編。

戦時性暴力のその後を書いた作品、というひとことにまとめちゃうとなんか違うなあというところが三島ぽくて、ぞっとするけど忘れがたい。

花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫)

花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫)

 

 

藤は、こちら。

戸定歴史館|松戸市

 

それと、この聖龕、トーハクで先日見てきたのですが、うちの本丸のへし歌さん用に欲しかったです。すごい豪奢で重苦しくて美しかった。わたし、あの、くりかえしますが、わりと重苦しいものを美しいとおもうことがあるほうです。

 

 

ていうことで(?)、

ひっそり置いておきます♡

藤と牡丹な刀のおにいさんたちのおはなし。

www.pixiv.net

(外伝のほうが短編だから読みやすいでしょうけれど、実は本編のほうがとうらぶ知らないひとが読んでわかるように書いてあるので、二次創作てなかなか難しいねw)

(というか、この長編はとうらぶを名前くらいしか知らないひとにも読んでもらいたいとおもって書いてるのだ!)

(まあ、いろいろあるw がんばれわたし)