下り坂の砂利道を、男の右肘に掴まりながら歩いている。
どうせあんたは帰るんだろ、そう言われた。
帰るよ。
わたしは確かにそう言った。
帰らないで何処に行くつもりなのかは尋ねなかった。そのまま黙っていると、男は煙草の火を消して、わたしに右肘をさしだしたのだ。杖替わりにはなるだろ、と。
手を出さずにいると、なんだ、おぶってってやらないといけないのか、と問う。
さすがにそれには首を振った。
左手で男の灰色のセーターに包まれた肘を掴むと、男は振り返りもせずに歩き出した。歩幅は狭い。合わせてくれているのだとはわかったけれど、背中に意識を集中させていない。両脇の背の高い雑木林を眺め、杉の木だの檜だのと指をさす。木々の名なぞ、わたしのほうがよほど詳しいのだと言うつもりもなかった。ときどき鳥の羽ばたきが聴こえると男は脚を止めたがった。ただのムクドリだよと言うとかすかに笑い、けっこう歩かせたな、と呟いた。
左足の踝のあたりに水がたまっている。酷く痛むのに痛いと言わずについてきた。気づかれていたことに驚きはないけれど、今さら言うのかとわたしは声に出さずわらった。
足裏で砂利が転がって軋む音がする。
緩やかな勾配の坂道の果ては見えなかった。
ひさしぶりに、なんとなく書き起こしておきたい夢を見たので。
そういえば、20たまったらうささんに表紙絵をかいてもらってどっかにまとめてあげると言っていた気がするのにたまってないじゃんwww
うえの写真は夢と何も関係ない、今日いった公園の藤の花です。よい匂いでした。写真の撮り方はわかりません>< というより、じぶんが何を見たいのかがわからなかったなあ。精進!(は特にするつもりはないのだけど、言ってみるw)
※追記
あ、そうそう、金曜日に美術展をふたつ梯子したら、ていうかただたんに上野の博物館内なのにその夜と昨日と足が痛くて眠れなくてホントつらい、ほんとツライ!!!!!(という気持ちが夢に)