読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

先生と獣――夢日記7

 老齢の御婦人のお供で丘を登っている。曲がりくねった道路の脇には色とりどりの花が咲き雲雀の囀りが聞こえてくる。御婦人が、天気がよくて本当によかったわと微笑んだ。なんども聞いたその言葉に、先生もわたしも日ごろの行いがよいからですと軽口を返す。わたしはそのひとを先生と呼ぶ。

 喉が渇いたとおもったところでカフェが見えた。先生は少しあそこで休みましょうとこちらを振り返る。わたしよりよほど元気そうだった。

「私はコーヒーを。貴女はなんでもお好きなもの召し上がってちょうだい。あら、これとても美味しそうじゃない?」

 先生はメニューにある盛りに盛ったパンケーキや数種類のケーキをさした。ご期待に添うようわたしはケーキセットを注文する。

 テーブルにそれらが揃って口をつけてしばらくして、ギャルソンが両腕に小さな虎の仔とライオンの仔を抱えてやってきた。

「お客様、いまこちらの二匹を大変お求めやすい価格で販売しておりまして」

 なぜカフェで猛獣が売られているのかわからない、衛生的に問題があるだろう。いやそれ以前にどう考えても野生動物の売買などオカシイ。そうおもったわたしの顔へと、先生がにこやかにおっしゃった。

「あら可愛いじゃない。貴女とても動物お好きだったでしょう? 立派な血統書もついてるようだし今日のお礼にさしあげましょうか」

「いえ結構です。猛獣はうちで飼えませんので」

 我ながら奇妙な断り文句だ。するとギャルソンが先生へと恭しく頭をさげてみせてから、わたしへと向き直る。

「いまは品種改良がすすんでおりまして、これ以上の大きさになりません。ペットとして最適です。今でしたらペットフードもお得な価格でご案内しておりますので是非ご検討を」

 そう言いながらわたしに小さなケダモノたちをさしだしてくる。つぶらな四つのひとみがこちらの心臓を射抜いていく。ああ、いけない。これ抱っこすると買わされるよ。手にもったら駄目なのだ。ていうか、虎やライオンより犬がいい。いや、買わなきゃいいのだ。そうと決まればせっかくだから撫でたいぞ。大きな犬はいないのかと言いそうになったところで目が覚めた。

 

 夢らしく突っ込みどころ満載w

虎は好きですが、犬が好きです。

柴犬をつれた御婦人とすれちがっているせいだとおもう。

ここ数日同じ「ひとくみ」と出くわしていて、犬はわたしに気づくのに御婦人が気づかないので「さわらせてください」が言えない。言えない!!!><