叉似刃(CYBER)本丸琴弾之記十五 牡丹と歌仙さんと「少将滋幹の母」、或いは慈悲の聖母メモ
今日は牡丹と歌仙さんについてのメモおいておくね☆
牡丹は異世界のお花だとおもって見ています。豪奢でうつくしい。でも息苦しいような、怖いような感じ。「崩れる」とはうまく言ったものだなあって。ちいさく軽く儚くなっていくものでなく、確かに「崩れる」だなあと。
— 磯崎愛 @コラボ花うさぎ (@isozakiai) 2017年2月16日
歌仙さんは玲瓏たる玉みたいなところがあって、瑕瑾のないことの美しさ、その「倨傲」を愛するものに存分に味あわせながら、天香国色よろしく誰にも手を触れられぬ高みにいてほしい、という気持ちもある。自身が傲り高ぶるのではなく他者によって押しあげられ、それすら我関せずの体でいる、みたいな— 磯崎愛 @コラボ花うさぎ (@isozakiai) 2016年4月16日
これ加工なしで色とんじゃったというのかなんというのか、でも、面白かったのでよろこんでのせておくw
豪奢で、重苦しい、息苦しい花だとおもうのね。
「 恥じらい 西洋でつけられた花言葉といわれています。(略)これは、植え替えてからしばらくは花を咲かさないが、一度花を咲かせれば毎年美しい姿を見せてくれるボタン属の特徴に由来しています」 / “牡丹(ボタン)の花言葉!色や種類、…” https://t.co/2PkAak4wrn
— 磯崎愛 @コラボ花うさぎ (@isozakiai) 2016年5月18日
@toukenBLTL 牡丹の花言葉に西洋起源のそれをもってきてるのは、凄く有り難い。うちの歌仙さんが寝てたのを起こしたのが護立候でその影響が強いて思ってるので、東洋美術フランスのギュメー美術館絡み、いわゆる「オリエンタリズム・ジャポニズム」は途轍もなく美味しい。
— 磯崎愛 @コラボ花うさぎ (@isozakiai) 2016年5月18日
さきに、慈悲の聖母ネタを。
ペスト流行期の慈悲 : <慈悲の聖母>のイコノロジー
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/154646/1/hes_20_27.pdf
ペスト後のイタリア絵画―14世紀中頃のフィレンツェとシェナの芸術・宗教・社 (UL双書 30)
- 作者: ミラード・ミース,中森義宗
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ペスト後のイタリア絵画―14世紀中頃のフィレンツェとシェナの芸術・宗教・社会 (1978年) (UL双書〈30〉)
- 作者: ミラード・ミース,中森義宗
- 出版社/メーカー: 中央大学出版部
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とうらぶ二次創作もおいておくね♡(へし歌さんですよ!)
なにしろ歌仙の外套は、そのうちがわに跪くものたちを守る《
慈悲 の聖母》のそれに似ていた。青い服は天上を、または海を、純潔をあらわすとも言われている。赤は血の色を意味し、愛や救済のしるしだとも教わった――この本丸の主にだ。(略)
「私のマントは大きく、私の慈悲も広いのです。幸福なことに慈悲を求めたものは誰であれ拒まないほどに.慈悲を探しているものは誰であれ私の慈悲の胸のもとで庇護し、守るでしょう」
「それは北(きた)の方(かた)の着ている衣裳(いしょう)の一部だったのであるが、そんな工合に隙間からわずかに洩れている有様は、萬華鏡(まんげきょう)のようにきら/\した眼まぐるしい色彩を持った波がうねり出したようでもあり、非常に嵩(かさ)のある罌粟(けし)か牡丹(ぼたん)の花が
— 磯崎愛 @コラボ花うさぎ (@isozakiai) 2016年11月5日
最終が、て書こうとおもったけど、谷崎の「少将滋幹の母」未読のひともいるだろうからラストの引用は申し訳ないですね。
— 磯崎愛 @コラボ花うさぎ (@isozakiai) 2016年11月5日
いちど、このはなし大好きすぎるからメモとりながらちゃんと真面目に読んだことがあって、アップしようとしたら消えて絶叫したことある、うんw
わたし、谷崎で一番好きなのこれかも。うん。
母恋のはなしはうつくしいのよ、これとか女の側が語られないの、たまらん。
ひみつこそがうつくしい。
しかも手に入らない、入ったとしてもそれは聖なるもののまま。
あ、あと、こういう母恋のはなしで偉そうなオトコのどうしようもなさがあらわになるところとか、けっきょくあまり威張らない弱い男が可愛い、または体裁を取り繕うとしてとりつくることのできない男の滑稽さとか、そういうのも生々しくて好き。
(うちの長谷部さんは野郎ジェンダー高めなのです)
あ、あとこれも
読まなきゃ!