魔女と別荘――夢日記15
ガラス張りの床のしたに、川が流れている。
渓流だ。
ここは、山の上に建つ別荘というものに見える。見える、というのは、わたしはそこが本当はどこで、なぜここにいるのかわからないからだ。わたしの後ろでは、ソファセットに腰かけた三人の老女が優雅に紅茶やコーヒーを飲んでいる。モダンな魔女みたいだった。日本人じゃない。三人とも銀髪で、髪の長さがベリーショート、ショート、ボブとちがうだけで、面立ちが似ている。若いころ個性的な美女と言われていそうな、尖った鼻と顎を持ったモダンな、魔女だ。
わたしはこころもとなくて、いちばん手前のミッソーニのセーターを着ている魔女に視線を投げる。けれど彼女は莞爾と微笑むだけだ。
喉が渇いたのに、うしろの席にいって自分のぶんをねだることができない。なんだか怖い。
そのうち川の流れは勢いをます。
清流が、あっという間に濁流となる。泥水が氾濫している。まわりの木々を押し流す勢いだ。わたしは後ろを見る。
ねえ、ここ安全なんですか?
あの、ここ、ほんとに大丈夫ですか?
返事はない。日本語じゃ通じないのか、英語? え、えいご??
水の音は聞こえないのに、ソーサーにカップが置かれる音だけが響く。または、砂糖をかきまぜるスプーンを置いた音が。
ねえ、ねえっ、ここ、大丈夫ですか、危なくないですか?
わたしは叫ぶ、返事はない――ないまま、目が覚めた。
(写真とは何の関係もないよw)
たぶん、落水荘のせいw
そうそう、
今朝、彼が毛布をかけてくれたのですが(そのときの記憶はある)、びゃあっと、なにすんだ暑いぞ、ていう勢いですぐ剥いでいたそうですw(はいだ記憶はない)
不思議だね。