がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

叉似刃(CYBER)本丸琴弾之記十   刀剣男士とお茶碗についてなど

ずっと言い続けてるんですが、わたしが刀剣乱舞トリビュートと称してやりたいことって実は、歌仙さんにお茶をたてて新しくいらした刀剣男士の方々を歓迎していただきたいってことだったりするんだよな、て。

その印象のはじめが、

たぬきさんを見たとき本阿弥光悦の『雨雲』に似てる! ておもったことで、何度も言って申し訳ないけど、何度でも言いたいので言うw

楽焼黒茶碗(雨雲)〈光悦作/〉 文化遺産オンライン

 

それで、歌仙さんがいるじゃん! て、三斎流知らない(!)けど、でもどうせなら利休さんにちかいのがいいし(じぶんが表千家のお茶を少しばかり習ったので)、てかんじで無茶を承知で色々と本を読みはじめたりして。

まあしかし、

結論からいうと無茶だし無謀だったw

むずかしいね、やっぱり。

なにしろ彼らは名刀なのでたいてい大名刀だからさー、御道具もきっと素晴らしいの見てるだろうなあってことで、わたし、ほとんど見てないからなあ、ていうのを実感したりして、ツライ。とてもツライ。

 

ところで、

昨日これ行ってきたんですが、

もしも三日月さんをたとえるならこのお茶碗かなあって。

florentine.hatenablog.com

 

宇宙の神秘っぽかったです。

 

べつにお茶碗じゃなくてもいいけど、「三日月」て御道具で思い浮かばなくて。

ご存じの方おいでなら教えてください!(平伏)

 

あと、

歌仙さんをお茶碗にたとえると、ていうのも延々考えてたりするんですが、

現時点では、『馬蝗絆』かなああああああ???

www.tnm.jp

このとき、底にひび割れがあったため、これを中国に送ってこれに代わる茶碗を求めたところ、当時の中国にはこのような優れた青磁茶碗はすでになく、ひび割 れを鎹(かすがい)で止めて日本に送り返してきた。あたかも大きな蝗(いなご)のように見える鎹が打たれたことによって、この茶碗の評価は一層高まり、馬 蝗絆と名づけられた。

青磁茶碗 銘馬蝗絆 - e国宝

 

青磁茶碗 銘馬蝗絆 文化遺産オンライン

 

これ、不思議なお茶碗でして、もんのすごく綺麗な色で、カタチも上品なんだけど、そこにババーンと鎹が!!!

なんだろう、でも、そこがイイ。すごく、カッコイイ。

不穏な感じというか、いかにもとりすましたお顔じゃなくなってなおも美しいところが素敵なので、なんとなく。

(歌仙さんのひとみが翡翠色ていうのもあるのかもだけど)

 

それこそ歌仙拵えのとおり、カイラギのある井戸茶碗や、

細川家の珠光天目あたりも考えたんだけど、当たり前に由来のある名物、ていうのともなんか繋がらなくて、ですね。

黄天目 珠光天目 きてんもく しゅこうてんもく | iPadアプリ「細川家の名宝」

それと正統派でノンコウとかも考えたんだけど、どうも違うなあって。

あと永青文庫所有、わたしの大好きな「おとごぜ」とかも、でもなんかそもそもわたしにとっての歌仙さんというひとが楽茶碗的なかんじじゃないなあって。

黒楽茶碗 銘 おとごぜ くろらくちゃわん めいおとごぜ | iPadアプリ「細川家の名宝」

 

それから八代焼きと歌仙さんはわたしのなかでイコールでは結ばれないのよ何故か。

八代市立博物館 未来の森ミュージアム-イベント案内-

 

よって馬蝗絆の、日本と中国をまたにかけた破天荒な美しさが似合うんじゃないかなあて(お衣装もだって中華風だものね?)。

わたし、歌仙さんをなんだとおもってるんだって感じですがwww

なんか、でも、わたしのなかではそんなかんじなのだ。

戦国茶の湯倶楽部: 利休からたどる茶の湯の人々

戦国茶の湯倶楽部: 利休からたどる茶の湯の人々

 

 (この本何度もここであげたけど、とてもよかったので、またあげとくね)

利休随一の弟子 三斎細川忠興 (単行本)

利休随一の弟子 三斎細川忠興 (単行本)

 

 (じぶんメモ。未読、このへんも新しいので楽しみだ)

(基礎研究的なものはモチロン物凄く大事なんだけど、この20年でお茶の歴史関係は随分変わったなあっていうのがド素人のわたしでも感じてるので、最新研究ありがたい)

 

あ、あと、これはチョットはっておく。

 

祖父も父もそういう意味で、
世界にこんな美しいものがあるのに
お茶の世界からだけ美を見るということは、
ちょっと嫌だと。
そういうものにとらわれないで
もっとペルシアでもギリシアでも
ヨーロッパの近代のものでも、
中国のものでも見たいという思いがあって、
茶道具はもう蔵の中に入りっぱなしだったんです。
ですから、私は一遍も
お茶碗を見たことがないんですね。
一度も。

 

ほぼ日刊イトイ新聞 - 細川家の平熱。

 

 

得心がいったので。

ちょっとこのへんはまた、とうらぶトリビュートで書くか、オリジナルの小説で書くかわからないんだけど。

色々とおもうところがあったのさ。

 

そんなこんなで、せっかくなので、今後も刀剣男士とお茶道具的なことは考えていきたいです!

(わたし光悦茶碗がとても好きで、『雨雲』以外にも刀剣男士に似合いそうだなっておもってるのはあるので、また性懲りもなく書くね☆)