お友だちと行ってきたよん♪
一日たったんだけどまだ言語化できないなあ、うーん。
おじいちゃん子だったんだねえ、みたいな。三代目、じゃんねえ。裕福で芸術的な家に文豪が出てきたのは。
ママンも美人でした(知ってたけど)。
えっと、
わたしにとって谷崎はやっぱり物凄く尊敬している大作家だ、ということでいいでしょうか?
といって、さすがにこの一行というわけにはいかないので。
ともかくひとつ、装幀と挿画が素敵だった、ていうことだけは言いたい!!
鏑木清方、夢二、棟方志巧だったり、松子夫人のお着物だったり!!!
なんか、いいよね。すごく素敵。
映画の写真も展示されてました。
松子夫人に宛てた手紙とか。
これ読まれたりすると、いいかも。
お手紙自体がとても優美でした。筆跡も、こういうのをたおやかと呼ぶんだろうなあ、て。
わたしにも「永遠女性」がいたらいいなあとかチョット、いえ、かなり本気でおもった。王朝の雅を体現するような美しいひと。
あ、振袖きてダンス踊ってたよ、うん。
お手紙、たくさんありました。
娘さんへのそれとか。子煩悩なかんじだった。いや、罪滅ぼしなのかな。わからないや。そこは上手に受けとめかねた、かなあ。文章を書く父親、というのは、ね。
それと、プレイヤードが展示されてたよ。分厚かった! 実物見るの初めてです。
なんどもいうけど谷崎だけですよ、フランスはガリマール社の錚々たる作家が並ぶプレイヤード叢書にのっかってる日本人作家は。
La Pléiade - Auteur - Junichirô Tanizaki
谷崎は飛びぬけて小説巧者だとおもうの、馬力もあるし、化け物みたい。
たとえば古典の換骨奪胎にしても、鷗外という大作家の手さばきを十分に読みこんであと、さらりとやってのけるという風体だ。そして、芥川よりもよほど洒脱。長生きしたせいもあるだろうけど、ね。
三島は例の『作家論 (中公文庫)』 で鷗外センパイかっこいいっす、さいこー!!! 鷗外センパイのワカラン奴らはまったくどーしよーもないね! て言いまくってて、谷崎に対しても熱狂的な 変態大好き的ラブレターとでもいうべき文章を書いてるけど、なんだろう、ちょっとこう、あれはあれで捻くれてるというか、「変態かっこいい、憧れです!」 て言いながらその部分にのみ故意に視点を合わせてるような感じ。谷崎とは距離のとりかたが難しかったんじゃないか、ていう気がする。
三島の写真もあったのだよ、うん。
三島、みしま、うん、みしま。
三島、何を思ってたのかなあああああ。
あと展示会場のはじめのところで、田辺聖子さんが朗読してる映像もあった。
ちょうどそこが読まれたのでおともだちに、あのね帯が鳴る音を書くんだよ谷崎は! と力説したw
小さな音。
ほんとに着てる本人と、もしくはその帯を締めた女のひとを抱き締めてでもいないかぎり聞こえないような音だとおもう。
ああ、なんかねー、まとまらないなあ。
受けとったものが多すぎる、ていうかんじかな。いろいろと腑に落ちたところもあるし、謎が深まった気もするし。往生してる。
自分用のメモとして。
じつはこのふたつは読んでない。
ことに鮫人、やっぱり読まないとと。おすすめしていただいてるのもあるし。
それから、
お友だちにはこのへんをお勧めしておいた。長いのはイヤていうから。
(これは以前それなりの長文を書いたんだけど消えたのでw 構造分析というか谷崎がどこで何をしてるのか確かめた、物凄かったよ!!!)
これに関しては、またはっておくね。
それから、
お、書影でてるか。そうだよね。
いろいろ言いたいことは山のようにあるんだけどでも、
残念ながら缶バッチはもうおしまいでゲットできませんでした><(←知ってたけど、かなしい)