歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/
主人公エリス姫のモデルその三はもっとあとでおはなししたほうが都合上よさそうなので
今日はなんのはなしをしよう?
うーん、オルフェ殿下が出てきたから、じゃあエリゼ公国の首都のモデルとなった街の様子でも少し。
ディジョン(Dijon)は、フランス中部に位置する都市。ブルゴーニュ地域圏の首府、コート=ドール県の県庁所在地である。かつてはブルゴーニュ公国の首都であった。マスタードの生産地として知られる。
いいところですよー☆ 食べ物美味しいし葡萄酒おいしいし!
しょっぱなでおはなししたように、わたしはホイジンガではほもるーでんすより『中世の秋』のが面白かったひとなのでする。
(なんどでもはるよw)
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さて、ディジョンの町の様子など。
Album de cartes postales anciennes de Dijon
ディジョンの古いポストカードのアルバム。
1900年のディジョン
昔ながらの三角屋根の家も残っています、そして教会も古いものがしっかりとある。
そしてなによりも美術館でしょうか、コレクションはもちろん、宮殿だった建物も素晴らしいので是非お時間とってご覧になっていただきたい!
公式サイト
Collections | musée des beaux-arts dijon
(わざわざコレクションの頁をはっておくね!!!!)
それとシャンモル修道院の
《モーゼの井戸》
も!
(あああ、これ、これ、ねえ 小説かこうとおもってたんだけどこれも保留されてますな、うううう 涙)
クラウス・スリューテルについてはこれで知ってるひとおいででしょうか。
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エミール・マール、中世美術のはなししてたらまず出てきますよね。
クラウス・スリューテル (Claus Sluter(1340頃 - 1405年/1406年))は、ハールレム出身[1]のオランダ人彫刻家[2]。美術史上、当時の北ヨーロッパでもっとも重要な彫刻家で、次世代のヤン・ファン・エイクらが完成させた初期フランドル派による「北方写実主義」の先駆者と見なされている。
スリューテルはブルゴーニュ公国の首都がディジョンに遷都する以前のブリュッセルで、1385年から1389年にかけてジャン・デ・マルヴィルの助手として、そしてブルゴーニュ公フィリップ2世の宮廷彫刻家として活躍した。1389年から死去するまで宮廷彫刻家兼大公の近侍 (en:valet de chambre) の地位にあり、死後その地位は甥に引き継がれた。
ちなみに、『歓びの野は死の色す』の後のほうで棺彫刻を出してますので、ちらと頭にいれておいていただけると嬉しいです。
そして、
公国といえば金羊毛騎士団のはなしとかもしたいのですが、この小説では黒衣の騎士にすりかわってるのですな。
あ、こんなの見つけたのではっておきます。
さらにさらに、
ブルゴーニュのひとたちの前で(わたしの観測範囲においては)、フランスというとパリだ、みたいなことを口走ると恐ろしいことになるということだけおぼえておいてください、もうむちゃくちゃプライド高い!(たぶんこの土地のひとだけじゃなくて、その地方地方でいまでもそうだとおもうけど)。
じっさいフランスが中央集権国家として成立してくまでは、つまり統一という名で征服されるまではナントカ公国とかって名のつく国が各地にあって、言葉も微妙にちがってたわけで、ていうあたりはこのはなしの後半のほうでちろっと触れますけど、ええ。
ディジョンにいって、そのへんの感じがおはなしじゃなくて肌身で知れてよかったなあと思います
by florentine(磯崎愛) 2012/12/26 18:45:34