がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

歓びの野をつづれ織る7 王妃マルゴ、そしてカトリーヌ・ド・メディシス

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/

 

今日は、このおはなしの主人公・男装の女公爵エリス姫のモデルのお話し其の二。

王妃マルゴことマルグリット・ド・ヴァロワは、カトリーヌ・ド・メディシスの娘です。

 

マルグリット・ド・ヴァロワMarguerite de Valois, 1553年5月14日 - 1615年5月27日)は、フランスアンリ2世と王妃カトリーヌ・ド・メディシスの娘。フランソワ2世シャルル9世アンリ3世の3人のフランス王の妹であり、ナバラ王アンリ、後のフランス王アンリ4世の最初の王妃である。マルゴ王妃(La Reine Margot)と呼ばれ、アレクサンドル・デュマ・ペール歴史小説王妃マルゴ』のヒロインになった。

 

マルグリット・ド・ヴァロワ - Wikipedia

 

わたし、そういえば、マルグリットという名前が大好きなんだよなあ、というどうてもいいことを呟く。

それから、まだ一巻しか読んでないんですが、これ、その後はどんなかんじなんだろう?

王妃マルゴ volume 1 (愛蔵版コミックス)

王妃マルゴ volume 1 (愛蔵版コミックス)

 

 you.shueisha.co.jp

 

特設サイトに対談があったのではっておきます。

ところで、

参考文献にもあげられてる大デュマの『王妃マルゴ』も超絶おすすめ☆ 

王妃マルゴ

王妃マルゴ

 

たしか抄訳だったはず。安心の鹿島先生訳。

あと、こっちも。

王妃マルゴ〈上〉 (河出文庫)

王妃マルゴ〈上〉 (河出文庫)

 

 

王妃マルゴ〈下〉 (河出文庫)

王妃マルゴ〈下〉 (河出文庫)

 

 ヌヴェール公爵夫人とココナスのふたりが好きです。

デュマは、たとえこういうはなしでも、男同士(女同士)の友情物として読むほうが面白いかもなあと、初読時におもったきがします。

宗教戦争時代のものすごくめんどくさい歴史をさらっと理解するには小説よむのが手っ取り早いっていつも思うので、おすすめ。

(下手に歴史書読むより小説のほうがわかりやすくないですか??? いや、ひとによるとおもいますけど、でも。映画だとチョット外したりする確率も高いかなあって)

 

ちなみに映画も超絶おすすめ、こすちゅーむもの大好きなのだ!(わたしがコスチュームもの大好きなのはもうみんな知ってるから、みんなしってるからwww)

王妃マルゴ [DVD]

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 イザベ ル・アジャーニが魂もってくほど美しいのは言うまでもないのですが(ああいう容姿だったら天下とりにいくよなあ、ておもう)、まだ若いヴァンサン・ペレーズの美男っぷりも イイし(ていうかわたしたぶんヴァンサン・ペレーズ好きなんだよねきっと、うん、しってる)、ジャン・ユーグ・アングラートの王様の孤独と狂気もなんかその時代っぽくて好 き。
フランスルネサンスの血腥さ満載で、そこがたまらないです。こうでなくっちゃね。

映画でわたしが感激したのはガストン・フェビュスの『狩猟の書』の使われ方!

 

BNF - Le livre de chasse de Gaston Phébus

 

狩猟の書のはなしはまたいつかします。

 

さて、

ではこのひとの母親のほうも。

 

カトリーヌ・ド・メディシスフランス語: Catherine de Médicis1519年4月13日 - 1589年1月5日)は、フランスアンリ2世の王妃。フランス王フランソワ2世シャルル9世アンリ3世の母后[nb 1]

1519年イタリアフィレンツェウルビーノロレンツォ2世・デ・メディチロレンツォ・デ・メディチの孫)と、オーヴェルニュジャン3世の娘マドレーヌの間に生まれた。イタリア語名はカテリーナ・ディ・ロレンツォ・デ・メディチイタリア語: Caterina di Lorenzo de' Medici)。

 

カトリーヌ・ド・メディシス - Wikipedia

 

 このひとをわたしが説明するとなると、ノストラダムスパトロンでアイスクリームをフランスに齎したひとってなるw
もっと凄惨な一生なのは周知のとおりです。
王侯貴族ですからねええ、ていうレベルじゃないからなあ、このひとのは。

小説だとこのへん。

 

 これたしか、アマゾン乗りについても言及されてたような(すみません、手許にないのであれですが。女性が馬に乗るときの騎乗法)。

おどろおどろしい雰囲気は堪能できました。

ノストラダムス、フランス語だとノートルダム。こういういかにもカトリックぽい苗字がでてきたときには、その来歴が改宗ユダヤ人かもしれないという勘を働かせる、ていうのも歴史小説をよむときの醍醐味かもしれない。ノストラダムスは著名すぎますが。

 

コンベルソ(converso)は、スペイン語ユダヤ教からカトリックへの改宗者を指す。

 

コンベルソ - Wikipedia

 

それからいちお、

このへんもあげておきますね。フランスルネサンスといったらこの本をあげないと様にならんので。

フランス・ルネサンスの人々 (岩波文庫)

フランス・ルネサンスの人々 (岩波文庫)

 

 渡辺一夫を読まずして、ていうのはあるとおもいますです、はい。

 
ロワールのお城巡りをしたとき、ここらへんに血が点々と落ちてたんだろうなあ、みたいな気持ちになってぞっとしましたが、なんか、それがないお城も味気ないなあ、とか思ったりもしなくないような・・・
by florentine(磯崎愛) 2012/12/25 19:23:14

(加筆修正あり)