「女」であるというそれだけで
ああいう男の子たちが一流企業に入って出世していくわけだ。内心で舌打ちし、成績だけなら負けていないのにと、ささくれた気分で淡いグレーのスーツにボウタイを結んで講義に出た。
茶道部長で文化会本部役員で学園祭実行委員であったという肩書が通用する小さな世界にいるのではない限り、または日経新聞の人事欄に父親の名前が載るよ うな娘でもない限り、ただの「女の子」でいるというのはしんどい。わりきって、若い女の特権を楽しめばいいのだと孔雀の扇をもってお立ち台で踊り狂えるほ どルックスに自信もなく、大学院にすすむよう先生に推されるほど賢くもない。
それなのに、「女子大生」には多少の価値があるらしく、女友達だけで飲んでいると、おごるから一緒にどうかと誘ってくるオジサンがいた。私は出来合いの 笑顔で断った。潔癖だと友達は呆れたけれど、下心を忌み嫌うほど無垢じゃない。うちはコネ以外の女の子はねえなどとオフレコで宣言しながら社外では「女の 子」がいたほうがいいのかよ、このスケベオヤジが、と悪罵をついて子供っぽい憤懣をのみこもうとしていただけだ。世の中に本音と建前があるのは承知してい たはずなのに、わりを食うのが自分だと知って、はしたなく心中で他人を罵ることしかできない己に気づかされて胃がむかついた。幸いなことに、「オイルショック以来の就職難」という看板を背負いながらも、早いうちに内定は幾つか取れた。コネも頼ろうと思えばないわけではない。大 学名で差がつき容貌で対応が違うことは理解の範疇だ。でも、「女」であるというそれだけで、自分には決して開かれることのない場所があるというその事実 に、慣れることがなかった。
小説だけど、内容自体はほぼ実録。
『遍愛日記』は日記というタイトルをわざわざ選んだ程度に自分やら友人知人やらの経験を入れまくってるよ!
わたしはふだん親族以外の中年男性中年女性にたいして「おじさん・おばさん」ていう語を使わないし、ましてや「オヤジ」とかリアルでも言わないんだけど、ここはそれを使わざるを得ないくらい怒ってたのでそう書いた。
世の中の状況が悪くなると立場の弱いところにもっともはじめに、それだけでなく苛烈に、しわ寄せがくる。
どうしたもんかなあって物心ついたころからずっと考えてるけど、なにもできなくて。しかたなく。
小説かいてる(←こういう結論になるところがもう、わたしの世の中に役立たなさブッチギリなんだけどwww いやでも、それしか出来ることないんだもん!!! 真顔!)。
色々と、ひじょうにめんどくさい。
これ、ホント、大変なことだよなあ。
感情労働のはなしだけじゃなくて、あれでしょ、おんなのひとが長らく無給でしてきた仕事の賃金の安さとかにもつらなっちゃうアレでしょ?
はあ、もう、ほんとにねええ。。。
いえ、わたし接客業するの大好きですけどね!!!(このへん、ほんとめんどくさいよね。わたしの場合、お役に立てるからとかそういう気持ちじゃないよね、どっちかっていうと、その場の主導権、それこそ販売だと選択の支配権の問題だとおもったりするので、自分チョーめんどくさいよw 使役の問題って複雑すぎるのでどうともいえないや、て逃げておくよ、すまん)
(ちなみに、はなしもどすと。
ブスとかいう言葉も自分に対してですらも使わない。「美貌に不自由してる」ていうようにしてるくらいだよw 徹底してるでしょう、ふふふ)
とにかくも、
生きてくの大変すぎてしんどいです。。。
まだ松葉杖生活ですorz