いま、自分のウッカリに腹を立てている。
目が覚めてベッドからおりた瞬間にもう、アキレス腱に突っ張るような感触があり、脈動を感じるほどに痛む。
爪先立ってしまったから余計なのだが寝惚けてたんだよorz
何故わたしはこう、いつも、うっかりしてるのだ!?
今日はどうしても出かけたいと思っていたのだが断念した。むーん。
(あ、と書いて、この痛みはもしや、たんにウッカリ体重かけたせいだけじゃないような気もしてきた。これだけ時間たってもじくじくイタイってことは、雨のせいか。うん、かも、だな。。。ああもうああもう、あー)
http://novel18.syosetu.com/n1558bq/ (縦書きPDFにしたり文字の大きさを変えて読むことができます)
『夢のように、おりてくるもの』 | CRUNCH MAGAZINE クランチマガジン - 書き手と読み手をつなぐSNS
(連載中です。こちらも文字の大きさ変えられます。コメントとかはこちらのほうがつけやすいかもです)
今日はちょっと思うところがあって、伴走メモの続きから離れて、でもけっきょくは伴走メモであるので、
うささんの勝手にバトンとスーザン・ソンタグの言葉をご紹介しやう。
[勝手にバトン][磯崎愛さんから]
4.今までで一番嬉しかった感想は?
ひとのいうことをあまりきいてないのでw うーん すごく感じちゃった・・・みたいなのが理想だww
5.尊敬する人は?
いないことにしておく 実際「いない」かもしれない
6.目標とかありますか?
爛熟しつつ枯れていきたい
7.書きたいジャンルは?
今は時代物(歴史オタではないのですがどうしても描きたい話があって)
8.回してくれた人の作品どう思う?
キラキラしてるんだけど自分はキラキラよりギラギラのほうが好きなのかもしれん・・・と、ときどき思わされる そんな作品w
女性らしい細やかで濃やかな心理描写、せりふまわしが好きです。タカビーなとこもまあ、好きだから許しますww
一番はスケール感かな。(そういう作品創作への意志を感じること)by うさ
全文は、上記日付のリンク辿って読みにいってくださいまし。
しかし、「爛熟しつつ枯れていきたい」とかまたカッコイイこと言ってこのひとは、まったくもう。。。という気分でいっぱいである。妬ける!
んで、
うささんも、そしてもちろんわたしも大好きなソンタグの言葉を。
『同じ時のなかで』 スーザン・ソンタグ 著
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001997#
「まえがき」から勝手に引用。
「ぎ りぎり可能な線まで踏みとどまって、道義について猛り狂う自分をなだめて生きてきた作家たちを、私は数多く知っている。彼らには少なくともこういう幻想が あった。作品は自分より長く生きるだろう。また、遺族も長生きして、彼らの残り時間は思い出に忠実でいてくれるだろうという幻想。母はそういう作家の一人 で、自分の想像のなかで、片目だけは後世の世代に照準を合わせて書いていた。加えて言えば、彼女は消滅に対する純正な恐怖をもっていた」
「自著について彼女は強烈な自負をもっていたが、厳格な批判者でもあった」
「彼女はあらゆることに関心をもっていた。彼女を一言でいい当てる言葉が私にあったとしたら、それは「貪欲」だろう」
「「早 く大きくなりたい、早くもっと広い現実世界へ逃げて生きたいと思っていた子ども時代の私を救ったのは読書でした……文学、世界文学に手が届くということ は、国の虚飾、蒙昧、偏狭さの押しつけ、空疎な学校教育、中途半端な将来の進路、運の悪さ、といった檻から逃げ出せるということを意味します。」」
「「作 家はまず第一に読者である。自著の出来映えを判断する基準を、私は読書から学んだ。それに沿って評価すると、自分は嘆かわしいほどに不出来だと思う。書く 以前の、読むことから、私は共同体――文学という共同体――の一部となった。そこには、現世作家より大勢のすでにこの世を去った作家たちがいる」」
「読者諸兄姉、これからはあなたが引き受ける番だ」
『同じ時のなかで』 スーザン・ソンタグ 著
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001997#
言葉たちの良心――エルサレム賞受賞スピーチ
「私たち作家は、言葉に心を砕く。言葉は意味をもち、言葉は指し示す。言葉は矢である。現実を覆う肌理の粗い皮膜に突き刺さった矢だ」
「作 家の第一の責務は、意見をもつことではなく、真実を語ること……、そして嘘や誤った情報の共犯者になるのを拒絶することだ。文学は、単純化された声に対抗 するニュアンスと矛盾の住処である。作家の職務は、精神を荒廃させる人やものごとを人々が容易に信じてしまう、その傾向を阻止すること、妄信を起こさせな いことだ。作家の職務は、多くの異なる主張、地域、経験が詰め込まれた世界を、ありのままに見る眼を育てることだ」
「さまざまな現実を描写すること、それも作家の仕事だ。汚れた現実、歓喜の現実。文学(文学の功績という多元的なもの)が供する叡智の精髄は、何が起きていようと、つねに、それ以外にも起きていることがある、という認識を助けることだ」
「私自身の見解は、もし真実と正義のどちらかを選ばざるをえないとしたら――もちろん、片方だけ選ぶのは本意ではないが――真実を選ぶ」
「私たちがもっとも大切にしているもろもろの価値観のなかには、矛盾も、ときには緩和しえない対立もありうる、ということを想起させること(「悲劇」とは、まさにこのことを指す)。文学は、「これもまた」とか「ほかにも」といった別の存在に気づかせる仕事だ」
「文学の叡智は、意見をもつこととはまさに正反対の位置にある」
「作 家以外の人々、有名人や政治家が偉そうに話しているのは、話させておけばよい。嘘八百だ。では作家が、同時に公の声としても語った場合、何かましなことが あるだろうか。それは、意見や判断を組み立てることが、みずからの至難の責務であることを、作家たちならば肝に銘じている点だろう。
意見にまつ わるもうひとつの問題。自説に凝り固まるきらいがある点だ。作家がすべきことは、人を自由に放つこと、揺さぶることだ。共感と新しい関心事へと向かって道 を開くことだ。もしかしたら、そう、もしかしたらでかまわない、今とは違うもの、より良いものになれるかもしれないと、希望をもたせること。人は変われ る、と気づかせることだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思うところがあって、再掲してみました。
じぶんじしんの「抱負」、かな。
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- 作者: スーザン・ソンタグ,木幡和枝
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ここでもなんども紹介してるのでもう、知ってるよ、好きなのは!!! て言われそうですが、大好きです愛してます尊敬しています。
何か作品を書きはじめるときには、これらを読み返します。ほんとうに。
(他にもあるけど、ないしょ)
『夢のように、おりてくるもの』に関しては、いま連載中の「マフラー」でしばらくおやすみする予定なので(エロ馬鹿ものとか書くことはあるかもだけど、というか「24」か「48」か「69」とかいうような数字タイトルでただ延々とヤッテルだけ、でも読ませることができるぽるの、というのは面白そうなので書きたいと思いつつ、まあそれは、もすこしやれることが増えてきたらでいいのかな、とも考えている。技巧の見せどころだと思うのでねv)、
書き残した問題(主題)のいくつか、というかわたしの言葉でいうと物語進行上、第二部が終わった時点で予定していた短編「鍵」と「華客」でとりあげるはずだったアレコレを、最小限の言葉で最大限の効果をもたらすことが出来るように入れこんでおければ、と。
書いちゃったほうがきっと早いんですけど、でも、それだと「楽な方法を選ぶ」と等しいので、ね。
野望はもつ。出来るかどうかはやってみないとワカラン(をいw)。
出来なければ、やり直せばいい。幸い、小説というのは加筆修正というのが許されているものなので、何年後かにでも再チャレンジすればいい。
そのいっぽうで、完成度をひたすら高める、という方向の努力も怠らなければいいのだ。
なにがどうあっても書きたいモノをひたすら書く努力と、
読者様へよりよいものと届けるサーヴィスを、
もちろんひとつの作品内で同時にやっていかないといけない事柄ではあるのですが。
が!
いま、わたし、たぶん、それを両方十全にヤルだけの力がない。
前より無理せず小分けして考えるやり方を覚えてきたので、それを統合するのはわりあいやりやすいことだし。
というかわたしは基本、多くのものを抱え込んで無理やり押しとおすだけの馬力というか熱情のあるひとなので(というか、ソレしかないんだよw わたしにあるのは対象への「愛」とか「欲望」だけですwww)、だからこそ、ここは少し分けてこう、と考えている。
あ、
昨日、ピンチョンの『重力の虹』の進捗情報ブログ読みました。
「英語以外に、地理、歴史、政治、経済、数学、物理、化学、地学、美術、音楽、体育、家庭科、調べ物はすべての教科にわたっています。登場人物の国籍が複雑で、日本語を含む諸外国語も飛び交います。」
「読者への容赦がなかった30歳代のピンチョンですから、ギリシャ神話やドイツ北欧系の神話だけでなく、ユダヤ神秘主義、魔術的世界観、キリスト教神学とそ の歴史の知識が繰り出されますし、薬学に裏打ちされたドラッグの知識も、ドラッグの視点を文学に引きこむ意気込みも、並大抵ではありません。映画、オペ ラ、コミック、戯れ歌が濃密なのもいつも通り。一方では微積、確率統計、有機化学史、実験心理学、建築、服飾……、の用語が飛び交います。」
うおー、すっごい愉しみ、すっごいたのしみ!!!
こういうのができるようになりたいという大きな野望も持ちながら、
フローベールの『三つの物語』みたいな完璧な物語を書きたいという、これまた大それた野望をもって、ガンバルよ!!!
さいごに、
ソンタグの言葉をくりかえす。
「作家がすべきことは、人を自由に放つこと、揺さぶることだ。共感と新しい関心事へと向かって道 を開くことだ。もしかしたら、そう、もしかしたらでかまわない、今とは違うもの、より良いものになれるかもしれないと、希望をもたせること。人は変われる、と気づかせることだ」
こう願いながら、書いている。