がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

「夢使い」という異能者の出てくる恋愛SFファンタジーだけど、舞台はコンビニだったりする『夢のように、おりてくるもの』

今週のお題あなたとコンビニ

『夢のように、おりてくるもの』という小説は、「夢使い」という不思議な仕事を生業にするコンビニ店員と、大学生アルバイトのお話しです。ふたりの仲はけっして悪くないけど、ちょっと微妙な距離……ていう。

眼鏡をかけた無精ひげの店長も出てきます!(いちばんお気にv)。

というわけで、

今日はまさに! というお題だったので、伴走メモをおやすみし、

『夢のように、おりてくるもの』という小説だけでなく、

コラボ「花うさぎ」自体も宣伝しよう!

「花うさぎ」は、id:florentine(磯崎愛)とid:usauraraのコラボレーションユニット。
はてなハイクをメインに活動。
夢使いと大学生、彼らふたりの物語『夢のように、おりてくるもの』を2011年4月から三部形式で発表。
ハイクキーワードはこちら→http://h.hatena.ne.jp/keyword/%E8%8A%B1%E3%81%86%E3%81%95%E3%81%8E

f:id:florentine:20121021233235p:image


第一部、第二部は磯崎愛の小説にusauraraの挿絵、朗読(一部コミック)をつけてお届けします。


<第一部「夢のように、おりてくるもの」2011年4月13日(水)より週一回更新・全6話終了>
ここからどうぞ→http://h.hatena.ne.jp/usaurara/243598062288400494

 

<第二部「階梯(はしご)と車輪」2011年8月17日(水)より週一回更新・全30話終了>
ここからどうぞ→http://h.hatena.ne.jp/florentine/189909675273787545


<第三部「夢の花綵(はなづな)」(連作)2012年3月14日(水)より週一回更新、2013年9月20日(金)完結>
ここからどうぞ→http://h.hatena.ne.jp/florentine/299883074905831594

「多分、夢のように」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/299883074905831594
「夢見ることさえ忘れはて」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/243606136071391217
「夢も見ない」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/225873986623420783
「夢でさえ、なくていい」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/225875225255381746
「視界樹の枝先を揺らす」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/298813202843231925
「降りしきる花と見まがう夢」掌編数珠繋
http://h.hatena.ne.jp/florentine/299905466630808234
「その夢、咲き初めしころ」掌編数珠繋
http://h.hatena.ne.jp/florentine/171940679879371250
「夢うつつ夢うつつ」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/243594118200754534
「夢うつつ夢うつつ補遺」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/316607928182659322
エピローグ「夢の花綵(はなづな)」
http://h.hatena.ne.jp/florentine/243596751530187711

コラボ「花うさぎ」『夢のように、おりてくるもの』、約二年半にわたる連載、完結いたしました! どうもありがとうございます☆

http://florentine.hatenablog.com/entry/00000101/1337431515

 

(第一部と第二部と外伝は本にもなってます。詳細はこのへん →

http://karakusaginga.blog76.fc2.com/blog-entry-679.html)

 こんな感じです。

表紙の絵、このひとたちの着てるのはコンビニの制服というかエプロンです。

ピンクなんですよ、これはけっこう衝撃でした!w

こちらが主役の夢使い、通称「黒髪君」。

お相手の大学生「茶髪くん」

で、仲良しのところふたつばかしw

で、ですよ、こんかいいちばんのお宝画像!!!

店長☆

なんか、かなーりイケてるおやぢよねw いや、イケてる中年でいいんですけどw

さいきん熊なとこばかり見てたような気がしてwww(まだこのころ若いというのもあるけど)

ということで、

冒頭を少し長く、引きましょう。

 『夢のように、おりてくるもの』

 

 わたしの一日は、夢秤の調整からはじまる。
 夜のうちに降ってきた夢は、その香音(かね)の振れ具合で秤の傾きを変えてしまう。先週この安アパートに越してきた起業家のおかげで、わたしの仕事道具は悪夢のほうに傾きやすい。寝る前に悪戯をして少しばかり心棒をずらしておいたのに、滑稽なくらい斜になっている。
 どうやら昨夜、隣の男にはよい夢が降りたようだ。アーモンドに似た甘い匂いが残響にうっすらと揺曳している。彼はいま、夢から醒めたに違いない。わたしは髪をふりはらい、その芳香を胸いっぱいに吸いこんでベッドからおりた。
 ふと、この傾斜具合を誰かに見てもらいたいと秤を直す手をとめてみたが、誰に見せるあてもない侘びしい独り暮らしだ。そしてまた、週に一度、依頼があれ ばいいほどの「夢使い」稼業より、日々の真面目な勤労のほうが大事ではないかと、そんなふうにも考えた。田舎にいたころならば思いもしなかったような発想 だ。
 よって、わたしは不精した。一日くらい怠惰をしても秤の調子が悪くなることはないと決め付けて、金と銀に輝く夢秤をそのままにして家を出た。
 都会では、夢使いの居場所はたくさんある。たとえば、わたしのようにコンビニエンスストアのアルバイト店員などだ。

 

夢のように、おりてくるもの

http://novel18.syosetu.com/n1558bq/ (縦書きPDFにしたり文字の大きさを変えて読むことができます

どうぞよろしくお願いいたします☆