ヴァレンタインデーっぽい雰囲気の可愛いテンプレに変えてみた☆ 2月いっぱいはこれでいってみよっかなあ、と。
そのついでに下書き見つけたので公開してみたw(そんなノリですみません、いや、去年からここ動かしてなかったからさすがにやばいかなあと)
さて、
もう去年のことだけど「理想の男性」を語りまくり(ちなみにカエサルだ!)、

- 作者: カエサル,國原吉之助
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(前回と違うのはってみる。未読)
続いて「理想の女性」日本版(ちなみに『高野聖』の女性(にょしょう)だ!)を語ったので*1、

- 作者: 泉鏡花
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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こんどは「理想の男性」(日本版)を語るかなあとか思ったけど、わたし、日本人でヤリタイ(うむ、この謂いはなかなか含蓄を含むような気がするw)って思うオトコって……と頭を捻り、とりあえず、

- 作者: 西行,佐佐木信綱
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西行か。
こっちは自分がこのひとになりたい、だね。文武両道イケメンでお金持ち、なのに世捨て人、しかも中央と縁は切らない。サイコー!!
はたまた、

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かな、と。
こちらは、畏れながら不肖このわたくしが、慎まず(笑)、式子内親王役をやらせていただきたく存じます。うあ、みんな怒らないでね。呆れてもいいからw 青白い顔した偏屈な天才・定家を攻めるぜ責めるぜ、えへへへへ☆
でもわたし、内親王は「美女」だと思わないのよね。定家のクンコウフンプンの記述といい内親王自身のお歌の雰囲気といい、今でいう「雰囲気美人」のような気がする。て、わたし、酷いひとだ。ごめんなさい。けどでも、このかたが絶世の美女ならああいう人生じゃなかったんじゃないかなって思ったりするのだな、わたしは。なんのかんのいって、わたしには一番しっくりくるのだ、このひとのお歌が。
と上のように書いたのちに、定家の歌をのせる捻くれたわたしでしたw
あ、ちなみに西欧版わたしの「理想の女性」はメルトゥイユ侯爵夫人!

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ラクロがひよって(?)、ラストはああいうふうだけど、美女で才女、いわゆるプレシューズ! いいじゃない好いじゃない、素敵だわ☆ 是非ともあやかりたいものですわv
ということで、ひよらない『危険な関係』、つまり「関係の終わりについて」を書いたパスカル・キニャール様に乾杯☆
〜興奮しすぎてねたばれしとるが許してほしい〜
きにゃーる、きにゃーる、キニャールってば!!!!
ああ、貴方というひとは、どれほどわたしを夢中にさせたら気が済むの?
『音楽への憎しみ』第十考「関係の終わりについて」って、ああもう、ああほんと、このタイトルとわたしが大騒ぎしてるってことでピンときた方もおいででしょうが、
そうなのよ、これ、なんと、『危険な関係』の後日談なのだ。
わたしが、このわたしが、どんなにか、どんなにかメルトゥイユ侯爵夫人に憧れていることか、愛していることか、あの取ってつけた御仕舞に不満足なのか、ムッシュー、貴方はご存知でいらしたのね。
ていうか、貴方がこう書いたんじゃなきゃ、逆か、こう書くような貴方じゃなきゃ、わたし、絶対に許さなかったよ、まったく!
ああ、どうしよう。
どうしよう、そうよそうよ、わたしの侯爵夫人はこうじゃなきゃ。こうであって欲しかったの。ありがとう。うん、嬉しい。幸せ。わたしが見たかった、知りたかったあのひとがいる。ここに!
「書く人には謎がある。つまり、聞きながら話す人だという謎だ」
あの小説で、最後まで「語り手」の役目をおりなかったのはメルトゥイユ侯爵夫人だけなのだ。書き手は、少なくとも「書き手」たることを意識するものは、彼女をこそ愛することだろう(わたしは今、故意に「書く」と「語る」を混交した。理由は、この『音楽への憎しみ』にあるはず)。
そして、『アマリアの別荘』のヒロインの原型がすでにしてここにあることも告げておく。
それにしても。
キニャールに、こんなふうに愕かされるとは実は、思ってなかったわたしの馬鹿。このくらいのこと、読めていても当然なのに。でも、素直に吃驚したの。油断してたの。でも、ドキドキしてよかった。ありがとう。
*1:http://h1beta.hatena.ne.jp/florentine/189940675135421055