がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

「没後100年 青木繁展ーよみがえる神話と芸術」に行ってきたよー☆

没後100年 青木繁展ーよみがえる神話と芸術
2011年7月17日(日)〜2011年9月4日(日)
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/

行ってきたよー!
すんごくいっぱい「絵」を見てそこから学ぼうとしてるひとだった。「モネ好きなのねっ!!」みたいな絵もあるし、ラファエル前派、あとミュシャ黒田清輝が教官であったとおりフランスアカデミスムの流れとか、東京美術学校にはどんな絵(や資料)があったんだろうと想像するのも楽しくなるような。
それと《朝日》をみてちょっと泣いてしまいました。いわれなくても絶筆ってわかる。わかるだけの「眼」がそこにある。潮騒が聴こえる海の絵というのはわりとあると思うけど、ひかり、太陽光が海を撫でながら反射し、やわらかくこちらを包もうとする、ああいう絵は見たことがない。辻邦生さん(いきなりだけど)いわく、作家にはそのひとの《生命のシンボル》があるってはなしを思い出して、このひとはほんとに「海」なんだなあ、と。ある意味すごく、神話的世界。純粋に驚いたし、ああいうふうに風景を見るにはどうしたらいいんだろうかと、このところ(何年も)考えていた問題(風景描写)に、光をあててもらった気がする。解決策ではないんだけど(苦笑)。
あとは、矢代幸雄、日本が世界に誇る美術史家が青木繁について書いてる本(当時大学生だそうよ!)が展示されてたんだけど、捲らせてくれ、頼むからこの先を読ませてほしいっ! とちょー欲求不満で帰ってきました(笑)。
行ければもういちど、行く予定です。http://h.hatena.ne.jp/florentine/243583764891252751

言葉の箱―小説を書くということ (中公文庫)

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サンドロ・ボッティチェルリ (1977年)

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