がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

「同人誌の小説」について(※2012年11月追記あり)

同人誌の小説
http://anond.hatelabo.jp/20101121163318

 
ひさかたぶりに「しゅうち☆ぷれい」タグがご出勤しちゃいましたよ(笑)。
angmarさんに「本職」などと言われるとチョーびびりますが、せっかくおよばれしたのでガムバリマス!*1

 
えっと、その前に。
今現在、諸事情あって以前のオリジナル小説サークルを解散し、個人活動もオンラインのみとなっています(※2012年11月現在、というか去年の6月から「唐草銀河」という名前でサークル活動してます! とだけ追記しておきますね☆)。しかも、同人サークルとして同人イベントに参加したのは、コミティア1回、文学フリマ2回、タトホン1回だけですから、10年20年選手がいらっしゃるこの業界ではほんのひよっこだとお断りしておきますね。
そのうえで、これから活動される方にお伝えできることが何かあるかと考えながら、つらつらとお話したいと思います。
あ、はじめにこれだけはお伝えしたい!
サークル活動でお世話になったサイト様のことなど。

創作文芸同人情報
http://www.geocities.jp/novels222/
(こちらの「ノウハウ・お役立ち」、ほんとにお役立ちでした)

あと、上記サイト様にもリンクされてる、

コード615・創作文章の会。……ミクシィ内の創作文芸コミュニティ。(閲覧、参加にはミクシィへの招待が必要です)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=966644
(創作文芸ジャンルで同人誌活動をしている人のためのコミュニティです)

まずは上記サイト様をお訪ねになることをおすすめ申し上げます。
(そちらさまを読むとほとんどの件はなんらかの指針を得られて解決するかもと思いつつ……まあ、誰も初心者マークなわたしに期待しちゃいないってことで気楽にうだうだとお話しますね〜)


1. オフラインとオンラインを常に双方向で動かす。
 ・サイトやブログで参加イベント告知の徹底。
 (サークルの席次表だけでなくイベントの多くの情報、会場へのアクセス等もリンクしたりします。オンラインの閲覧者さまが必ずしも同人イベントに参加したことがあるわけではないため、なるたけ会場にお越しくださるよう丁寧な案内をこころがけます)。
 ・サークルカットにはサイトアドレスをのせ、冊子の内容も告知する。
 (つまり、サークルカットを提出するこの時点である程度は冊子を形作っておくわけです。前もって内容などをお知らせすることで、お客様へ期待感をもってもらえればな、と。表紙など出来ていれば載せたほうが目で覚えてもらいやすいです)。


2.頒布冊子について 
 ・サークルのロゴを作る
 (サイズ以外にも統一感を持たせられるし、ロゴあると便利ですよ。オススメ☆)。
 ・見本用冊子の透明カバーに値段をつける。
 (値段がわかりにくいと、わたしは手にとるのやめちゃいます)
 ・キャプション(帯など)をつくる。
 (ジャンル、キャッチコピーはたまた作品テーマ、原稿用紙枚数または読了時間など。ここがイチバンむつかしいとうかお悩みどころかも。コピーライターや編集者気分でかっこつけて決めたいところです)
 ・次回予告も入れ、かつ過去の冊子について詳細なカタログを掲載。
 (次回の予告は大事。つぎもヤルよ!ってことで自分へのプレッシャーにもなるし、お客様に期待を持っていただけるので。あと、わたしの場合は通販も対応してましたしある程度の在庫を抱えてましたので、カタログは懇切丁寧に気合いれて書きます)


3.イベント当日 
 ・無料冊子を配る。
 (とにかく配る。ひたすら配る。すると、あら不思議。読んでくださった方が戻ってきてくれる。または次回の会場でブースにお目見えになる。これにホント、助けられました。一番のオススメです!!)
 ・ディスプレイは、サークル名とブースナンバー双方がはっきりわかるようにする。
 (これは大事。凄く大事。わたしのようなウッカリさんはどっちか片方だけしか確かめずに大体の感覚で移動したりするので、コレあると助かります)
 (あと、作品やサークルイメージに合わせてました)
 (とはいえ、ここらへんはいろんなやり方があるのでなんとも。ジャンルルールやそのひとの好みも勿論あるのでホントになんとも……)

 
と、こんな感じかしら?
 

特にオススメは「無料冊子」です。
冊子はオフセット印刷本でしたが、これと同じ版型(用紙サイズ、フォント、字間など)を用いたコピー誌を作りました。掌編(原稿用紙5枚程度*2)をふたつと冊子カタログと予告を掲載することで、本誌をお手にとってもらったときの「感覚」を知っていただく試みです。一会場、最低でも100部以上は作ったかなあ。表紙の紙代を計算に入れないと、一部30円くらいでしょうか。
増田さんのおっしゃるように、冒頭で引き付けるのは大事なことではありますが、一篇よんでもらったほうが「確実」です。小説読みのひとなら、あらすじやキャッチコピーなどよりも、やはり「小説」ソノモノを読んでいただくほうがよろしかろうと。世の中には「あらすじ美人」な小説や、中身より立派なコピーのついた作品というのもありますからね。
わたしは、「小説」を読んでもらいたいのです。

などとくだくだしく書いてきましたが。
う〜んと、ノウハウってそのジャンルによっても違うように思いますし、同人誌活動というのは、わたし自身が実際に始めてみて思ったことですが、作品を通じての書き手同士または書き手と読み手の「交流」が本道みたいな。とにかく、お友達と好きなことについて話せる喜びというのがあります。その中で、わたしは色んなことを教えてもらいましたし、こちらからも感想文をお送りしたりそのお返事いただいたりと、さまざまなことがありました。なんていうか、ひとりで書いてるんだけど、発表してからはひとりじゃないって感じ、です。
だから、増田さんご自身が、じっさい現場で活動してるひとの作品をよんで仲良くなって、ちょくせつご相談されたりするのがいいのかな、と(ちなみに、試作版をもって差し上げながらイベント下見してきました)。
(ああ……なんか、ここで言うのも変かもしれませんが、その節は本当にお世話になりました。四方八方に頭をさげて、どうもありがとうございます、と。それから、ほんとにご無沙汰しちゃってすみません。もうちょっと色々なことが落ち着いたら一般参加したいなって思ってます)

なにはともあれ、この記事が増田さんの今後の同人小説活動に少しでもお役に立ちますように。
小説執筆、こころより応援しております。
いつかどこかの会場でお会いできるといいですね。

*1:http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20101121163318

*2:こんな程度。「ある名詞を巡る三つの物語」http://karakusaginga.blog76.fc2.com/blog-entry-482.htmlオンライン活動のシリーズものの外伝を単独で読みきれる体裁にして手渡すことでオンオフを繋げる仕掛けです。