がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

「ヘンリー・ムア ― 生命(いのち)のかたち 」展、いってきました!

彫刻家の名前、何人あげられますか? 
好きな彫刻家、いますでしょうか?

ムアは、好きな彫刻家のひとりです。
こどものとき見て、「カタイものなのに、もあっとした体温ありそうで、なんだか好きだなあ」というぼうっとした手探りの感覚があるのですが、それをいつどこで見たのかちっとも思い出せません>< 箱根以外で見た記憶あるんだけどなあ。上野かなあ。う〜ん、わからん。家に帰ればわかるんだろうが(いちお見た展覧会のフライヤーは取ってあるはずなのだが。しかし、小学生前半だと取ってない)、まあ、いいや。 
それはそれとして、ムア展です。

ヘンリー・ムア ― 生命(いのち)のかたち
期間 2010年07月31日(土)〜2010年10月17日(日)
会場 ブリヂストン美術館

http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibit/index.php?id=80


はじめの展示室で〈母と子〉の像をみた女性が、「This is very beatiful!」と感嘆してたのがたいそう印象的でした。その声に振り返ってみると、すぐ後ろにお連れ合いと息子さんがいて、彼らふたりはすでに先にすすんで素描を見てたんですが、彼女はひとり、ほんとうにうっとりと目を細めて像を眺めていて、それに気づいたふたりも今一度その像のそばに寄ってきて、そうして家族三人が手をつないでそれを取り囲んで見てたのを、わたしがさりげない素振りでじっと見る(笑)。っていう、ちょっと素敵な時間がありました。
 
それから、〈ヘルメット・ヘッド〉やロンドン大空襲の素描本もすばらしかったです。コニー・ウイリスの小説を思い出しました。あとは、〈ストーンヘンジ〉!! このリトグラフ群に圧倒されて帰ってきました。ストーンヘンジ、見たことないけど、そこに連れて行かれた気分がします。巨石、凄い。〈腕と胴体〉を見てると首の後ろがザワザワして変な気分になりました。なるほど、「有機的なかたち」。ちょっと怖いみたいな逃げ出したいような気持ちと、やけに落ち着いたノンビリでいつまでもここにいたいような気持ちが交互に襲いきて、せっかくすいてたのに椅子に陣取っていられなかったのが我ながらチョット残念。
ところで、8時まであいてるってイイですよね。日常の忙しなさをリフレッシュできる感じ。
次の展覧会もいくぞ!

ということで、今日までの展覧会でした。