がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

いごこちのわるさ――夢日記12

※微グロ流血注意


f:id:florentine:20160619160547j:image

 (夢とは関係ない写真です)(わりと牡丹はわたしにはホラーな花だった)

 

 

血塗れの、四つんば いの赤ちゃんに似たものが点々と白いリノリウムの床に横倒しになって転がっている。頭部は例の天使の羽を背に着けた塩化ビニールのお人形なのだけど、首か ら下は人間のようなものに見える。素裸の幼児に似ているけれど、テーブルの脚と同じようなかたちで胴体にひしゃげた手だか足だかに似た棒状の肉が突 き刺さっている。刺さっているから血が流れているのかとおもったが、そういうわけでもない。胴体と手足の継ぎ目はなかった。背や腹のあちらこちらに擦 過傷と切り傷がある。そんなものがざっと見て、十数体ころがってぴくぴくと痙攣していた。声はしない。息遣いもない。なにしろ頭部はあの可愛らしい天使な のだから。

 

窓の外はまっくらでとてもしずかだ。

足許からは薔薇の蕾に似た、清潔で甘いのに、どこかほんのすこしだけ青臭いにおいがした。

 

カタンと何かが鳴る音がして、緑色のシャツを着た伯母がふいに正面からあらわれる。伯母は赤と臙 脂と紫しか身に着けないようなひとで、その姿が珍しいとおもう。こっちに来なさいと言う。なんだか騙されているような気がする。あれはほんとうにわたしの伯母だろうか。訝しむ。伯母は奇妙な人形に見向き もしない。来ないのね?という、すこし苛立った声を聞く。おばちゃん行くよ、という。そのときには色白の肌に似合う、あでやかな赤紫の洒落たジャケットを着てい た。あ、待って、という。待って、もう一度わたしが声をあげたとき、人形たちがいっせいに飛び起きて四つんばいになった。伯母のほうへそのままはいはいしていく。伯母は 満足そうに微笑んだ。ほらはやく。わたしは立っている。伯母はもう、わたしを見ていない。

ほらはやく。

あんよはじょうずあんよはじょうずあんよはじょうず……

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

解説!!!

 

火傷をして病院通いをしているのを御存じの方はなんとなく、それっぽいとおもわれるでしょうが、むちゃくちゃそれっぽくてだなwww

(血は出てないです、にんげんのからだからはいしゅつされるえきたいのいろいろはたくさんみましたw)

塗り薬が、薔薇の蕾みたいなにおいするんだよ、ほんとだよ!

あと、こないだ会った叔母が、ほんとに初めて緑のシャツ着てたのがそうとう印象に残ったらしくて。寒色系マジで着ないひとなのね。なにしろ娘(従姉)が見たことない、さいきん着るようになったと言ってたくらいの筋金入りで、なんかおかしかった。

それと、

きゅーぴーちゃんは昨日マヨネーズで胡瓜たべたからです!!!!!(オチはここだよ☆)