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がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

冬から春にかけて咲く椿――「花ごしらえ」や『椿姫』、茶花など

夢のように、おりてくるもの 花うさぎコラボ きものまわり 読書メモ 古典よむ部 フランスあれこれ 視界樹物語

きょう、これを見つけたので。


お水取り前に「花ごしらえ」 - NHK奈良県のニュース

 

椿の造花を400個ですって!

ぜったいにこれ複雑なお作法があるはず、とおもってぐぐりました。この記事の下のほうにはったのでご覧ください。

 

椿は、この国だとやっぱり資生堂ですよね!


HANATSUBAKI|SHISEIDO

 

ママンの化粧品にあった、むかしのマークが好きです。


資生堂デザインの原点。昭和のデザイナー山名文夫の美しき世界 - NAVER まとめ

 

フランスでいうと、ココ・シャネルの愛した花。

モダンでシンプル、鮮烈な印象を与えるながらあの形状ゆえに可愛らしさもある花。

それから、文学でいうと、これですね!

椿姫 (岩波文庫)

椿姫 (岩波文庫)

 

デュマ・フィス。つまり、大デュマと呼ばれるアレクサンドル・デュマの息子(フィス:fils フランス語で息子の意味です)の「実体験」をもとにして書かれたもの。

あまりにもこの花の使われ方が有名なので説明するのもアレですが、紅白の由来、ね。*1

椿だから、これ、ハマるんだろうなあと。

あと、これ読んだ当時、そうそう恋愛には障害が必要だよね、身分違いとかさーってわかったようなことをほざいた気がします、たしか高校生でしたw

じぶんが読んだのは岩波だったとおもうけど、新訳でてるね。

椿姫 (光文社古典新訳文庫)

椿姫 (光文社古典新訳文庫)

 

  あ、全曲っていうのもあるんだ、へー。

ヴェルディ:歌劇「椿姫」全曲

ヴェルディ:歌劇「椿姫」全曲

 

 そうそう、小説は『風と木の詩』のセルジュのお母さんのモデルっていうので気になって読んだのでした。

 いま、こういう表紙もあるんだ。と、アップ。

風と木の詩 (第1巻) (白泉社文庫)

風と木の詩 (第1巻) (白泉社文庫)

 

 (風木は、19世紀小説のいいとこどりの感じで好き、なんだよなあ。南仏とパリが舞台なのも。ちなみにアレですよ、オーギュとアスラン、ジュールとロスマリネが好きです、あとボナールのところの男の子←誰も聞いてないw)

(このはなしはまたいつか!)

 

はなしをもとにもどして、椿、です。

 

ツバキ - Wikipedia

 

椿は茶花としてよく用いられる花でもありますし(冬はお花が少ないし、あとやはりとても茶室に合う、ておもう。あれ、なんなんだろうね? いや、合うから茶花として用いられてるわけですが、しっくりくる具合が半端ないようにおもう、だってお茶しないひとが茶室にかかってる花ってイメージするときたぶんきっと椿だとおもうのよ、そういう意味で)、

椿油とかもあるし葉っぱもツカエルし、

あと、なんていうか、すごく「象徴的」は花だよなあ、と。

最新 日本ツバキ図鑑

最新 日本ツバキ図鑑

 

 (植物図鑑はわりとよく見ます。頭にはいってるかというとアレですが、ルドゥテとかの絵も好きなの)

 

ツバキ協会のホームページ

(あとで見る!)

あと、これも。しばらくお茶やってないから茶花もいけてないや。

椿をいける―百種百様 (決定版 茶席の花)

椿をいける―百種百様 (決定版 茶席の花)

 

 淡交社さんだからお裏さんがメインなのでしょうが、たぶん。*2

ご本たくさんあるのでよく見ます。

 

拙作『夢のように、おりてくるもの』*3の主役の夢使いが訪れる丸い湾のある土地のモデルは小浜で*4

お水送りとか八百比丘尼のはなしを盛りこみたい気持ちがあったけど、

固有名詞を使わないわけだし、あとあまりにも「表象」として大きすぎるので、つかえなかった、というかツカワナカッタ。

うまくしてそこが若狭湾であることが伝わればもう、それで十分に過ぎるわけで(伝わらなくても別に物語の筋としては問題はない)。

なので、椿という花は、書けなかったんだよなあ(あとお見舞いに持っていく花じゃないからそこでも使えなかったし、ていう。3月末にアーモンドの花を使いたかったので風景描写で入れるのもチョット難しかったのだ)。


『若狭幻想記:小浜市の八百比丘尼伝説 』 [小浜・若狭]のブログ・旅行記 by ANZdrifterさん - フォートラベル

 

それとね、

椿は、コラボ花うさぎ相方usauraraさんことうささんが好きな花、

(コラボ花うさぎとは、わたし磯崎愛ことflorentine(花)とうささんの活動です。詳しくは、こちらをどうぞ→ コラボ「花うさぎ」『夢のように、おりてくるもの』、約二年半にわたる連載、完結いたしました! どうもありがとうございます☆ - がらくた銀河)

 

 このへんで、 冒頭の「花ごしらえ」へ戻りまして、

ちょっと調べたらこんな素敵なサイトが!

東大寺 お水取り 修二会(しゅにえ)の椿の紙を染める

春の訪れを告げる、奈良・東大寺二月堂の「お水取り=修二会(しゅにえ)」には、その本行中に二月堂の本尊、十一面観音に椿の造り花をささげます。今回は その椿の花びらに使われる紅花で染めた紙と、お水取りの様子をご案内いたします

 

色の万華鏡

 

「もし、ゴザの外に出た場合は穢(けが)れたものとして使用してはならない。」て書いてあって、あーって、あー、やっぱりそうだよなあって。

わたし、秘密結社好きとかいってるとおり、儀式めいたものが好きなのよね、呪術とか魔法も好き。お茶を習ってそれが性に合ったのも、美味しいお菓子とお茶もあるけど、あの静謐な茶室の雰囲気、あれが凄く儀式めいたものだからだとおもう。親密で、深くてアヤシイ、みたいな。*5

トップもはっておきます。


紫のゆかり 吉岡幸雄の色彩界

 

幾つか本は読んでる。

きもの暮らし―着こなしの知恵と楽しみ

きもの暮らし―着こなしの知恵と楽しみ

 

 ご存じ、幸田文さんのお嬢さん。幸田さんはまたいつか、書く、かなあ。

これだけ、あげておきます。好き、という単純な言葉では言えない本。 きもの着る女のひとは手にとってみられると、おもうところがおありかも。そしてもちろんふだん着物など着ない男性も、おんなの一生に着物がどういう意味をもつのかとか感じることができるかも。

きもの (新潮文庫)

きもの (新潮文庫)

 

 それから、これ。

日本人の愛した色 (新潮選書)

日本人の愛した色 (新潮選書)

 

 新潮選書は小説の資料本として、わりとこまめに本屋さんでチェックしてます。そんなにかまえないで読めるし面白いし。(あと図書館によくはいってる。分厚い学術書だと奥にしまわれてることあるけど、新潮選書はわりと開架にあるから気になったら手にとります)

あと、これ、か。

図譜和更紗の紋様 (紫紅社文庫)

図譜和更紗の紋様 (紫紅社文庫)

 

 更紗、わたしは着るの意外とむずかしくて、でも好き。

それと、京都書院さんの本とかは、あれですよね、何か文字情報をよむの疲れたなあってときに読みます。

 こういうの、大好きです。

日本の藍―ジャパン・ブルー (京都書院アーツコレクション)

日本の藍―ジャパン・ブルー (京都書院アーツコレクション)

 

 わたしは初めて勤めたのが呉服業界だったので*6

バブルが弾けた後とはいえまだまだ時代もよくて、お値段が数千万円、または億といった単位の反物を惜しげもなく見せてもらい(触りもし!)、織でも染めでも人間国宝と呼ばれる方や著名な先生方の作品なども身近にみる機会に恵まれたので、安月給でこき使われましたが(糸偏業界はお給料安い!)、ほんとうに美しいもの、贅を尽くし粋を凝らした逸品を見て触ってこれた、ていう意味ではよかったのだろうなあ(とは思えるようになりました、イロイロあったからね!w)。

 

じぶんの手持ちで椿の花のきものじゃなくて帯はあったような気がしたけど、お写真ナイな。

まあ、いいや。

椿は、あの花の落ちるのが、イイよね。ほんとに、ぽとって落ちるものね。しかも、冬の日、霜がおりたあとの湿った暗い土のうえに(椿は日陰でも咲くので)、まっすぐに落ちるかものね。重力に従って。

葉の色も好きです、あと椿油つかってます。

大島椿 OST 60mL

大島椿 OST 60mL

 

  そして、

これだけのことを書くのに、わたしは「故意の書き落とし」というか、わかるひとにしかわからない情報を入れこんでしまっていて、

でも、何かを書く、というのは届いたかどうか書き手にはわからないラブレターを出すようなものでしかないよなあ、ていうロマンチシズムを抱えて生きてるのでわたし、色気はナイけど意外と乙女だとおもうのw

 

手の仕事が好き、です。

染めでも織でも、陶芸でも絵を描くことでも何でも。

文章を書くことは、それがテキスト(テクスト)というとおり、わたしにとってはこれ以上なく「手仕事」なのだとおもう。

*1:月のもののときに赤い花をつけてそれ以外は白

*2:表千家です、わたくし

*3:http://novel18.syosetu.com/n1558bq/ 

*4:『夢のように、おりてくるもの』の第二部から登場する黒髪君の依頼人の出身地は小浜、という設定なことは以前おはなししたとおもう。

小説を既読のひとには今さら言うことでもないのだけど、登場人物のほとんどが海に隣接する土地(汀、水の戸)となんらかの縁があり、「夢使い」関連の特殊用語(造語含む)以外の固有名詞を使わないという決まりによって、この国をさすのに「花綵列島」と呼び、かつまた最終話を「夢の花綵」とし、かつ夢使いが爪弾く夢を香音(かね)と呼び、それが明け方に東からくるものがいちばんであるといったことまで書いたので、なにもイロイロと説明しなくともなあ、ておもったけど、

小説よんでないひとにはワカラナイことなので、あげておきますw

*5:わたしは数寄者になれないとおもったのは、お料理できないし人付き合い苦手という能力の無さだけでなく、ごはんを食べて賑やかになるのより、シンとしてるほうが好きだから、ていうのもある。お湯の沸く松風の音を聴いているのがキモチイイみたいな。とはいえ元気になってお金に困らない暮らしができるようになったらお茶は再開出来たらなあとは長いこといってるけどオレ様いったい何時になったら人並みの生活ができるようになるのかわからない><

*6:身ばれしそうだから詳しく書かない、ギョーカイ狭いからw