がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

西洋美術史

小説の「世界観」とやらにリアリティをもたせるためにしてること

とうとう月に一度しかブログを更新しなくなった磯崎です、こんばんは。 ところで、先日「世界観をどうやって作ってるのですか?」というご質問をいただきました。 作っているという感覚はわたしにはなくて、後でまた言いますが、「その世界を言語化してる」…

叉似刃(CYBER)本丸琴弾之記十五 牡丹と歌仙さんと「少将滋幹の母」、或いは慈悲の聖母メモ

今日は牡丹と歌仙さんについてのメモおいておくね☆ 牡丹は異世界のお花だとおもって見ています。豪奢でうつくしい。でも息苦しいような、怖いような感じ。「崩れる」とはうまく言ったものだなあって。ちいさく軽く儚くなっていくものでなく、確かに「崩れる…

スーザン・ソンタグ『同じ時のなかで』「二重の宿命――アンナ・バンティ『アルテミシア』について」他メモ

このブログで何度もこの本はとりあげてきたのでまあ、またか、なんだけどw 同じ時のなかで 作者: スーザン・ソンタグ,木幡和枝 出版社/メーカー: エヌティティ出版 発売日: 2009/09/11 メディア: 単行本 購入: 6人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (27…

「グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家」と同時開催「世紀末の幻想――近代フランスのリトグラフとエッチング」いってきたよん♪

今月末までなの忘れてて慌てていってきたよー! (膝まわりがガクガクしてますw 帰りの電車座れなかった><) www.youtube.com 出品作品の多くはチェント市立絵画館からお借りします。実はチェントは2012年5月に地震に襲われ、大きな被害を受けました。絵…

歓びの野をつづれ織る13 西欧の肖像画の流れについてなど

歓びの野は死の色すnovel18.syosetu.com ピクシブのほうで評価やブックマークしていただきましてどうもありがとうございます。ひっそりここで御礼申し上げます。 [R-18]「ある名詞を巡る三つの物語」/「磯崎愛」の小説 [pixiv]www.pixiv.net 今日もまたぼん…

辻邦生『夏の砦』

一日一冊辻邦生さん的な何かは続いていて、先日はこれを再読した。 堅牢な美しさというか、なにもかも物凄く丁寧に選りすぐってあるというか、なんていえばいいんだろう、細部は確かに豊饒だけど、硬い感じも受けなくはない(夏の砦というタイトルに比して北…

「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 」展が楽しみすぎて!

ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美 | 展覧会 Bunkamuraザ・ミュージアム(東京)会 期 2015年3月21日(土・祝)〜6月28日(日)*4月13日…

ジョットとアッシジ、パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂、ホーン美術館、そしてハレー彗星探査機のことなど

ジョットから、語りはじめるのがそれっぽいとおもうの。 てなわけで、 この数日「史上最高のSF作家ラファティ」のはなしをしてたら、あー、わたし、ルネサンスのはなしをしたくてたまらないんだなあって。もちろんわたしはそれを小説で書くつもりでいるので…

31  めんどくさいひとたちの、めんどくさい相聞(チョー長文)、あるいは《Le Captif amoureux》

kakuyomu.jp 去年の今頃、花うさぎのひとたちはこんなことを話してましたw いわゆる一続きの伴走メモのなかにはなかったのだけど、今日はこれをとりあげてみます。 長いけど、これは一気に読んでもらえるならそのほうがいいだろう、と。 とはいえべつに、読…

辻邦生『春の戴冠』とルカ・デラ・ロッビアの《カントリア》

春の戴冠作者: 辻邦生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 583回この商品を含むブログ (4件) を見る 辻邦生さんの『春の戴冠』は、《春》や《ヴィーナスの誕生》の画家として著名なサンドロ・ボッティチェリの生涯を…

石井美樹子『聖母のルネサンス マリアはどう描かれたか』(岩波書店) メモ

あまりにもダイアリー放置しすぎなのでハイクのメモをはるという暴挙に出てみました、すみませんv 聖母のルネサンス―マリアはどう描かれたか作者: 石井美樹子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/09/28メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブロ…

ペトラルカの「ロマンチスト」具合を考えてみるはずが、当たり前にじしんのそれにしかならなかったw 伊藤博明『神々の再生 ルネサンスの神秘思想』(東京書籍)

神々の再生―ルネサンスの神秘思想作者: 伊藤博明出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 1996/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 本を開いてしばらくしてわたしの口から飛び出したのは、 「ペトラルカ、超絶かっちょえええ!」 でございました…

天使の羽に触れるとき――辻佐保子『天使の舞いおりるところ』岩波書店(1990年)

1990年の夏、わたしはブルゴーニュ大学の夏季語学研修プログラムに参加していた。この留学がわたしの語学能力を向上させたかどうかははなはだ不明であるが、次の年、ゼミを選ぶのに「文学」ではなく「美術」を選んだことには大いに関係してくる。その研…

岡田温司『ミメーシスを超えて―美術史の無意識を問う』再読のために

ミメーシスを超えて―美術史の無意識を問う作者: 岡田温司出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2000/05メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (5件) を見る 「美術史の〈父〉は誰か」――。 ゴンブリッチにとってはヘーゲル、ポール・バロルスキー…

誰かこのひとの小説かいてほしいんだけど、誰もいないよね、そんなひと(ユルギス・バルトルシャイティス『幻想の中世 ゴシック美術における古代と異国趣味 』)

エントリタイトルはわたしのこころの叫びであったりしますが、誰も書いたりしないよね。ていうか「書け!」とか言わないでくださいね。*1。 さて、原題は、 Le Moyen Age Fantastique である。 わたしには、 Le Moyen Age,Fantastique! (中世って凄い!)…

ディディ=ユベルマン再読中です

ほんとはクリスマスらしくマリア様についての本を並べる予定だったけど間に合いませんでした>< (ていうか、わたし、「今年の10冊」も途中なんだが、だいじょぶか?) ヴィーナスを開く―裸体、夢、残酷作者: ジョルジュディディ=ユベルマン,Georges Didi‐H…

「素描」について:ミケ様とヴァザーリせんせのお言葉より 

まずは「神のごとき」と呼ばれるに相応しいミケランジェロのお言葉を劈頭に掲げておきましょう! 素描しなさい、アントーニオ、素描しなさいアントーニオ、素描しなさい、時間を無駄にしないで ――ミケランジェロ・ブォナローティ しみじみと、ミケ様いいこと…

「ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで」にいってきました!

ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで「ナポリを見て死ね」と、文豪ゲーテさんはおっしゃいました。*1 わたくし、ナポリという街を高速道路からチラ見したことはありますが、そんなでは、かの偉人の御心にかなう「見方」であ…