がらくた銀河

磯崎愛のブログです。本館は小説サイト「唐草銀河」。

フランスあれこれ

ルーヴル美術館展「日常を描く—風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄」いってきたよん♪

足痛いけど行ってきた! 湿布はってるw ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄|日本テレビwww.ntv.co.jp えーと、待ち時間なしでした。お時間ある方は、今のうちに行かれたほうがよろしいかもと。 ところで。 風俗画て言葉、馴染…

エドゥアール・ルイ『エディに別れを告げて』(高橋啓訳)を読んで

子供の頃に、楽しい思い出はまったくない。この時代に、幸福や喜びの感情を経験したことがないというつもりはない。ただ、痛みがすべてを支配しているから、そこに収まらないものは消されてしまうのだ。 エディに別れを告げて (海外文学セレクション) 作者: …

歓びの野をつづれ織る14 地下への憧れ、ロワール地方の洞窟住居のことなど

歓びの野は死の色すnovel18.syosetu.com ここ毎日かくのが大変だと気がつきましたわたしです。愚痴ってすみませんw今日は、このへんとかロワール地方の魅力 <洞窟住居> - 晴れのち曇り、時々パリ ロワール地方の魅力 <洞窟住居> - 晴れのち曇り、時々パ…

歓びの野をつづれ織る12 爵位順で偉さが決まるわけじゃない難しさとか紋章とか

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 外伝をひとつアップしてきたのですがすでに読まれてるかたも多いかなあと。 さて、今日は爵位とか。 よく知られているように「公、侯、伯、子、男爵」というのは明治期の日本に輸入されたもので、…

歓びの野をつづれ織る11 騎士と剣

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 今日は、ルネの妻であったひとが刺繍していた武勲詩の元ネタのはなしをちょぴっと ローランの歌 - Wikipedia フランス最古の叙事詩、シャルルマーニュのこの伝説は、ことにロンスボーの大敗におけ…

歓びの野をつづれ織る10 鐘の音がふってくる場所

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 今日は黒死病のはなしを。じゃなくて鐘について、だ。というか、資料は色々あるのでどうでもよくて(え? ドゥームズデイ・ブック(上) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-4) (ハヤカワ文庫SF) 作者: コニー・…

歓びの野をつづれ織る9  ご領主さまの一人歩きについてなど

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ kakuyomu.jp 今日はこう、なんていうか、ぼんやりとしたはなしをw(いつもぼんやりしてるとかいわないでください><)。 王様のイメージについて、なんかこう、おつきがいっぱいいて、ひとりでは…

歓びの野をつづれ織る8――ブルゴーニュ公国ディジョンのことなど

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 主人公エリス姫のモデルその三はもっとあとでおはなししたほうが都合上よさそうなので今日はなんのはなしをしよう? うーん、オルフェ殿下が出てきたから、じゃあエリゼ公国の首都のモデルとなった…

歓びの野をつづれ織る7 王妃マルゴ、そしてカトリーヌ・ド・メディシス

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ 今日は、このおはなしの主人公・男装の女公爵エリス姫のモデルのお話し其の二。 王妃マルゴことマルグリット・ド・ヴァロワは、カトリーヌ・ド・メディシスの娘です。 マルグリット・ド・ヴァロワ(…

歓びの野をつづれ織る4 葡萄畑の争奪戦――ブルゴーニュ公国のことなど、あと鷗外とか

歓びの野は死の色す https://novel18.syosetu.com/n5403bl/ このおはなしの舞台は現実のフランス・イタリア等がモデルであることはすでに述べてあるかとおもいます。くりかえされる《黄金なす丘》(ルネのお城のある土地ね)という地名はもちろん、エリゼ公…

歓びの野をつづれ織る3 シュヴァリエ・デオンに憧れて―異性装の登場人物が多いことなど

歓びの野は死の色すnovel18.syosetu.com このおはなしは、 男装の女公爵(エリス:周囲にブーイングされてるなう)に始まり、女戦士の姫君(アレクサンドラ:アマゾンて伝説じゃなかったんだ!? と驚かれてるなう)とか眠れる騎士(これはあとでね、眠り姫…

歓びの野をつづれ織る1  ごあいさつ

なんか新しいことを始めたいとかおもってるんだけど、身体はまだ動かないし(昨日ちょっと車の通る道も歩いてきたけど途中で雨ふって帰ってきちゃった、やっぱり車の走ってる道歩くのは怖いしグッタリする、今日は雨がふったりやんだりなので歩くのやめた)…

『遍愛日記』更新してます!

遍愛日記 遍愛日記 ※深町姫香は、勤め先の社長で婚約者の彼にふられたばかり。 恋愛も結婚もこりごりと「画家になる!」決意を固めたはずが、 後輩の浅倉に迫られて無理やりキスされるは、 知り合ってひと月の美青年ミズキに深夜自宅に押しかけられるは、さ…

ひな祭り、蛤香合、貝合わせ、そして世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の帆立貝へ

今週のお題「ひな祭り」 貝という、イメージの連鎖で。 わたしは少しばかりお茶を習っていたことがあります。 そのときに先生のお宅やお茶会で拝見したのがこの、蛤香合というものです。お雛祭りでハマグリのお吸い物いただきますよねー、あのハマグリですよ…

アルフォンス・ドーデ『風車小屋だより』『月曜物語』(桜田佐訳)など

今週から足に体重をかける練習をする予定だったのですが、腫れてて駄目でした! わたしはいったい何時から歩けるようになるんでしょう? ていうことでどうにもウツウツとするので清らかでまっとうでとても美しいものを読もうと、アルフォンス・ドーデを引っ…

冬から春にかけて咲く椿――「花ごしらえ」や『椿姫』、茶花など

きょう、これを見つけたので。 お水取り前に「花ごしらえ」 - NHK奈良県のニュース お水取り前に「花ごしらえ」 - NHK奈良県のニュース 椿の造花を400個ですって! ぜったいにこれ複雑なお作法があるはず、とおもってぐぐりました。この記事の下のほうにはっ…

「わたしの好きな辻邦生作品」への助走(エッセイ編)

初めての男ならぬ「初めての作家」はわたしにとって三島由紀夫というひとになるのだろうが、十代二十代のじぶんが「好きな作家」として敢えて名をあげるひとを選ぶ、としたら辻邦生さんだった。 中高生から大学生くらいまでのわたしは、「作家」というと何故…

ファレルの「HAPPY」を聴きながら

今週もギプスは外れませんでした!!! ですが、いちおう、来週また診察して「状態がよかったら足に体重かける練習はじめましょうか」て言われました。 よって、少しはよくなってるらしいです。ようやくゴールが見えはじめましたねって言われましたが、「今…

ライシテ関連じぶんメモ

じぶんメモ的に。 まとめておく。共同体論、共生について、というか。 *1 シャルリ・エブド事件を考える: ふらんす特別編集 作者: 鹿島茂,関口涼子,堀茂樹 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/03/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブロ…

あいっていったいなにかしら

TLで流れてきた。 乙女ゲーは「ヒロインが大量のイケメンにチヤホヤされるもの」というイメージが強いと思うが実は「めんどくさいイケメンをヒロインが介護したりカウンセリングしたり更生させたりする」系の方が多かったりする。ので、病棟じゃないけど病棟…